こども霞が関見学デー
令和3年度外務省「こども霞が関見学デー」開催報告
(令和3年8月18日(水曜日)・19日(木曜日))
「こども霞が関見学デー」は、各府省庁等が連携し、所管業務の説明や関連業務の展示等を行うことにより、夏休み期間中に子供たちに広く社会を知ってもらうこと、政府の施策に対する理解を深めてもらうこと、活動参加を通じて親子の触れ合いを深めてもらうことを目的とした取組です。
今年は、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、初のオンラインでの開催となりましたが、多くの方にご参加いただきました。誠にありがとうございました!
1 開催日時
令和3年8月18日(水曜日)・19日(木曜日)
2 対象者
小学生及び中学生
3 プログラム内容


(1)鈴木隼人外務大臣政務官のこども記者会見(8月18日・19日)
こども記者になって、日頃気になっている外交のことを鈴木政務官に直接聞いてみたい!という小学生・中学生を集めて、2日間にそれぞれ5名ずつをオンラインでつないで「こども記者会見」を開きました。
最初に、外務省について説明し、バーチャルツアーで省内記者会見室までこども記者と視聴者を案内した後、臨場感あふれる雰囲気の中、記者会見を開始しました。
鈴木政務官は冒頭挨拶において、コロナ禍で皆さんも思うように遊びに行けなかったり、制約のある毎日を送っていると思うが、外務省が行っている外交の仕事もコロナの影響を大きく受けている、今の外交の姿をぜひ皆さんに知ってもらい、今回のイベントが皆さんの夏休みのよい思い出になることを期待している旨述べました。
その後、こども記者からは、「紛争や差別で悲しんでいる人がいる中で日本はどのようにかかわっていくことができますか。」、「小学生でもできるSDGsはなんですか。」、「外務大臣政務官という仕事をする上で最も大切にしていることは何ですか。」、「外交官になるためには何を学ぶ必要がありますか。」など、様々な質問が寄せられました。鈴木政務官は、具体的な体験談なども交えながら、「外国の人と仕事をするときは、自分が与える印象が日本という国の印象になるので、責任が重大。文化や考え方の違いを踏まえて徹底的に考えることが大切。」、「外交官になるためというのはもとより、広い意味で立派な人間になることを目指してほしい。」など、一問一問に丁寧に回答し、和やかな記者会見になりました。
外務省や国際問題について、もっともっと聞きたいことがあったと思います。ぜひ「キッズ外務省」やパンフレット「外交という仕事 地球に生きるわたしたち」もご覧ください!
(2)見せちゃいます!外務省ってこんなところ(8月18日)


外務省の中ってどんな風になっているのでしょうか。また、外務省員はどんな仕事をしているのでしょうか。外務省に対する理解を深めてもらうため、外務省内のバーチャルツアーを行い、続いて外務省員が、海外での勤務経験や外務本省での仕事について説明しました。子供たちからは、「外務省で働こうと思ったきっかけはなんですか。」、「一番大変だった仕事はなんですか。」、「トルコ語とカザフ語、どちらが学ぶのが難しかったですか。」など、多くの質問が寄せられました。
(3)さかなクンと一緒に学んでみよう!海とお魚とSDGs(8月19日)


「海とさかなの親善大使」のさかなクンが外務省に来てくれました!
テーマは、豊かな海を守るための国際協力やSDGs。セネガルにおける国際協力機構(JICA)の水産資源を守る活動について、タコつぼ漁や牡蠣の養殖技術など、具体的な例を挙げた分かりやすいお話でした。
子供たちからは、「地球温暖化の影響で魚の旬は変わっているの。」、「生まれ変わるとしたら、どの魚になりたいですか。」、「海洋プラスチック問題で魚に何か変化はありますか。」など、質問がたくさん寄せられました。さかなクンは、イラストを描きながら、一つ一つの質問にわかりやすく答えてくれました。
(4)海外の日本大使館、総領事館から紹介します!世界の国々(8月19日)


世界各地にある日本大使館や総領事館では、多くの外交官が働いています。今回は、オーストラリアにある在メルボルン総領事館及び在ケニア大使館で働く外交官が、現地から最新の情報を伝えてくれました!
オーストラリア(メルボルン)からは、日本と季節が逆なのでクリスマスは夏で暑いということや、現地の子供たちが大好きなおやつ「フェアリーブレッド」の作り方を教えてもらいました。日本とオーストラリアがもっと仲良くなるための文化面での交流についても説明がありました。
ケニアからは、現地の職員に、「ジャンボ!」など、スワヒリ語のことばを教えてもらいました。ケニアに住む野生動物のお話や、日本がバラの花をたくさん輸入していること、ケニアを走る自動車のほとんどが日本車であることなど日本との強い結びつきについても説明がありました。
「世界一周『なんでもレポート』」では、世界各地にある日本大使館や総領事館で働く外交官や、日本で働く外務省員の活躍を、インタビューやエッセイなどを通じて、様々な視点からご紹介していますので、ぜひご覧ください!
(5)海外で日本語や日本文化を紹介!現地のお仕事をのぞいてみよう(国際交流基金)(8月18日)


国際交流基金は海外での日本語教育や文化紹介などを通じ、日本に対する関心を広げる取組を行っています。
インド(ニューデリー)駐在職員やオーストラリア(タスマニア)派遣の日本語指導助手とオンラインでつなぎ、海外で実施した公演、オンラインでのセミナー・読み聞かせや日本語普及の取組を紹介し、また、海外で働くことの面白さや驚いたことなど、身近な話題も交えてお話ししました。
参加者からは「交流年のお祭りの準備にどれくらい時間がかかりますか。」、「学生は日本に興味がありますか。」、「オーストラリアの子供たちはマスクをしていますか。」などの質問が出され、事後のアンケートでは「文化の違いがわかった。」、「コロナが収まったら、他にも沢山の国の文化を知りたいです。」といったうれしい感想を頂きました。
(6)JICA地球ひろばでSDGsを学ぼう!バーチャルツアー&JICA海外協力隊の体験談を事例に(JICA地球ひろば)(8月19日)


「JICA地球ひろば」を訪れたことはありますか?今回は、現在開催中の企画展「災害にもっと強い世界をめざして」をリモート案内し、クイズを通じて世界の現状や日本の取組についてバーチャルで体験してもらいました。また、アフリカクイズやJICA海外協力隊の体験談では、SDGsをテーマにクイズを出題したり、ケニアやエチオピアでの体験をお話したりしました。
参加者からは、「知らない国名がたくさんあったが、アフリカの国を詳しく知ることができた。」、「アフリカやSDGsについてもっと知りたくなった。」、「楽しく学ぶことができた。」などのコメントが寄せられました。
今回のオンライン・イベントを通じて、世界の課題について「ジブンゴト」として考えるきっかけになれば幸いです。