小中高生の外務省訪問
平成27年度(2015年度)「小中高生の外務省訪問」
高松市立高松第一高等学校の皆さん
平成27年8月17日

平成27年(2015年)8月6日(木曜日),外務省に香川県高松市立高松第一高等学校の皆さん(2年生20名,引率教員1名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1 主な行事内容
- (1)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (2)「顕彰の像」,「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。 - (3)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,質疑応答(Q&A)を行いました。- (ア)外務省員より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- 高校時代の夢は何ですか?
- 通訳していて難しいことはなんですか?
- 世界中にある日本の大使館で働いている方々は,どのような方ですか?
- なぜ外交官という道を選んだのですか?
- 目標とする人,尊敬している人はいますか?
- 日本の構成員として,高校生にできることはなんだと思いますか?
2 アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- 日本の古き良き文化を伝え,かつ働く人々の憩いの場である新しいスタイルの枯山水庭があったこと。
- テレビで見たことのある記者会見室を実際に見ることができたこと。
- 海外で殉職した方を追悼していること。(顕彰の像)
- 記者会見室に,テレビで見るだけでは分からない秘密が隠されていたこと。
- 外務省は堅苦しくて怖い場所だと思っていたが,印象が変わった。
- (イ)省員の話・様子
- 外交官の方々が命がけで仕事をしていること。
- 外交官は自分が思っていた以上に私たちの生活に身近だったこと。
- 国際関係に詳しくなるためには,まず日本のことをよく知る必要があること。
- 訪問する前は,国の機関で大臣などのイメージしかなかったが,実際に省員の方のお話を聞いて外務省へのイメージが湧くようになった。
- 人生観を変えるくらい印象的なお話で勉強になった。
- メディアで流れていることと実際は違うことが分かった。
- 外交官の仕事が非常にやりがいのあるものに思えた。
- 国を愛する熱い想いや座右の銘がかっこよかった。
- 「チーム日本」の講義。自分も国の構成員で,外交官の方々が先頭を切って外国との関わりに携わってくださっていること。
- 実際に何でも経験することで,自分の中のイメージを形成しておくことが大切であることが分かった。
- (ア)省内全般
- (2)感想・意見など
- 国民の先頭を切って世界と関わっていることはとても大変そうだが,やりがいもあって,とにかくかっこいいと思った。
- 今回の訪問を通じて,外務省に関わる方々が命がけで体を張って日本を守っていると実感し,よりよい印象を持った。
- 外務省で働くのは憧れなので,見学できて良かった。
- 良い経験になりました。楽しく,とてもためになりました。
- この機会を与えていただき,視野が広がり本当に良かった。
- 外交は人と人との関係と同じで,価値感が違って相互理解が不可能と思われても「相手を尊重し譲歩する。」ことをベースにすることが大切であること,そして人間力が国籍を超えて重要になることを再認識しました。良いお話をありがとうございました。 (教員)