小中高生の外務省訪問
平成27年度(2015年度)「小中高生の外務省訪問」
山口県立下関西高等学校の皆さん
平成27年8月6日

平成27年(2015年)8月3日(月曜日),外務省に山口県立下関西高等学校の皆さん(2年生20名,引率教員4名)をお迎えしました。
行事内容及びアンケート結果等は以下のとおりです。
1 主な行事内容
- (1)「陸奥宗光像」見学
幕末の志士から,明治維新後,外交官,外務大臣としても活躍した陸奥宗光侯の業績をたどりつつ,像の建立・再建にまつわるエピソードにも触れました。 - (2)「顕彰の像」,「中庭」見学
明治2年(1869年)の外務省設立以来,職務中に不慮の事故や疾病等で無念の死を遂げた多くの省員に敬意を表しその事績を顕彰する「顕彰の像」を見学し,その奥にある「中庭」(日本庭園)も鑑賞しました。 - (3)「記者会見室」見学
記者会見室の役割やスケジュール,室内に置かれている各種設備などについて説明しました。 - (4)「国際会議室」見学
国際会議室に移動し,質疑応答(Q&A)を行いました。- (ア)外務省員より,入省動機,現在の職務内容,海外勤務・出張の際の経験や感じたこと,外交に携わることの意義などにつき説明しました。
- (イ)生徒さんから次のような質問がありました。
質問一例:- 外務省に理系の人はいるのか?
- 外務省員は頻繁に海外出張するのか?
- 英語以外に何語を習得しておくと役に立つか?
- 今度どこの国に行って,どんな仕事をしたいか?
- 外国との交渉及び組織をまとめる上で大切なことは?
2 アンケート結果
生徒さん・先生に外務省が用意したアンケート用紙に記入してもらいました。
その内容の一部をご紹介します。
- (1)外務省で見たものや聞いたもののうち、驚いたことや印象に残ったこと
- (ア)省内全般
- もっと堅苦しいイメージだったので,中庭などがあって驚いた。
- 「中米カリブ課」など面白い名前の部署があったこと。北米1課など地域によって課が分かれていたこと。
- (イ)省員の話・様子
- 抽象的なところは少し難しかったが,ソマリア沖の海賊対策やオリンピックなど具体的な話で外交をイメージすることができた。
- 交渉をする際は,より広く物事を意識することが大事だということ。
- 年度初めなどではなく,8月などの中途半端な時期に突然勤務する部署が変わることがあること。
- 外務省に勤めるのに特に必要な資格はないということ。
- 外交官の中には理系出身の人もいること。
- 「『なぜ』を深めてより抽象化する」という講師の言葉。1つの目的に絞りがちだが,そのような視点を持ちたいと思った。
- 国を背負った責任ある仕事をしていること。国益が第一であること。
- 出張で60以上の国に行ったことがある人がいること。
- (ア)省内全般
- (2)感想・意見など
- 外務省というものに少し興味が出てきた。将来についてゆっくりと考えて行きたいと思う。
- 自分たちの知らない所で,たくさんの問題が外務省の人の手によって解決されているのだと実感した。
- 特に前の印象が悪かったというわけではないが,外務省の人達の「日本を守る」という強い思いや様々な分野での役割を知って,改めて頼もしいなと思った。
- 警備員の人達が,とても明るく挨拶をしてくれた事が印象的だった。とても親しみやすそうな省庁だなと思った。
- 女性職員の割合の多さに驚いた。あと,職員の人達から自らの職に対する誇りを感じ,自分もそのような大人になりたいと思った。
- 外務省の職場がとても楽しそうで,ここで働きたいと思った。身になる話を聞かせていただきありがとうございました。
- 訪問前の外務省の硬派なイメージがなくなり,すごくグローバルな印象に変わった。将来,外交官になれるように頑張ります。
- 文系,理系の境界なく様々な人が働いていると聞いて,自分も働いてみたいと思った。とても熱心に説明してもらえたので,良く理解できた。そして自分の外務省に対する認識が変わった。
- 働いている人が笑顔で仕事のことを楽しそうに話しくれた。外務省を説明してくれた女性職員の話が楽しかった。