アメリカ合衆国
ハリス米太平洋軍司令官による安倍総理大臣への表敬

(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)
本12日午後2時25分から約20分間,安倍晋三総理大臣は,訪日中のハリー・B・ハリス米太平洋軍司令官(Admiral Harry B. Harris, Jr., Commander, U.S. Pacific Command)の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,安倍総理大臣から,ハリス司令官の訪日を歓迎しつつ,太平洋軍司令官への就任に祝意を示した上で,日本と縁の深い方が司令官の任に就かれたことを心強く思う,同司令官の協力も得つつ,日米同盟を一層確固なものとしていきたい旨述べました。これに対し,ハリス司令官から,日米同盟の重要性について賛意が示され,司令官として日米間の協力を進めていきたい旨述べました。
2 また,安倍総理大臣から,先般日米間で作成された新ガイドラインは歴史的なものであり,自衛隊と米軍との協力関係を強化させるものである,また,現在,平和安全法制が国会で審議されているが,国民の理解を得てしっかりと進めていきたい旨述べました。これに対し,ハリス司令官から賛意が示されるとともに,新ガイドラインの実施に向けて日米間で協力していくことを確認しました。
3 さらに,ハリス司令官から普天間飛行場の移設に係る日本政府の努力につき感謝したい旨述べ,これに対して安倍総理大臣から,普天間飛行場の移設を始めとする在日米軍再編についてしっかりと進めていきたい旨述べました。
4 双方は,南シナ海情勢や,北朝鮮情勢を始めとする地域情勢についても意見交換を行いました。南シナ海情勢については,安倍総理大臣から,地域における米軍のプレゼンスの重要性を強調した上で,法の支配の確立のため日米両国がしっかりと対応していくことが必要である旨述べ,これに対しハリス司令官から,安倍総理大臣の御発言を完全に共有する旨述べるとともに,双方は,日米両国が引き続き緊密に連携していくことが重要であることを改めて確認しました。
(参考)
2014年11月に訪日,江渡防衛大臣(当時),中山外務副大臣を表敬。安倍総理大臣との面会は初めて。