アメリカ合衆国

平成27年3月25日
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)

 本25日午後6時10分から約15分間,安倍晋三内閣総理大臣は,来日中のマーチン・E・デンプシー統合参謀本部議長(陸軍大将)(General Martin E. Dempsey, Chairman of the Joint Chiefs of Staff)の表敬を受けたところ,概要以下のとおりです(米側から,ジェイソン・P・ハイランド在京米大首席公使(Mr. Jason P. Hyland, U.S. Deputy Chief of Mission)他,日本側から,河野克俊統合幕僚長,兼原信克内閣官房副長官補,冨田浩司外務省北米局長,黒江哲郎防衛省防衛政策局長他同席。)。

1 冒頭,安倍総理大臣から,デンプシー議長の旭日大綬章受章に祝意を表するとともに,一昨年に続き再会でき大変嬉しい,来月末に訪米予定であるが,その際には,日米同盟が地域の平和と繁栄に一層貢献していくとのメッセージを出していきたい旨述べました。これに対し,デンプシー議長から,オバマ大統領から安倍総理大臣に対して,安倍総理大臣の訪米を楽しみにしているとのメッセージを預かってきている旨の発言がありました。また,同議長から,安倍総理大臣に前回お会いした一昨年に比べ,地域及び国際社会の安全保障環境は一層複雑さを増しており,その中で日米の絆はかつてないほど強まっている,日米防衛協力のための指針(ガイドライン)についても,引き続き作業を進めていきたい旨発言がありました。

2 また,安倍総理大臣から,地域の安全保障環境が厳しさを増す中,日米同盟強化の重要性は一層増大している,ガイドライン見直しを始め,幅広い分野で日米安保・防衛協力を進めていきたい,普天間飛行場移設を始めとする在日米軍再編についても,予定どおりに作業を進めていく考えである旨述べました。加えて,安倍総理大臣から,オスプレイの本土への訓練移転等の取組についても米国と協力しながら進めてきており,近く西普天間住宅地区も返還される予定である旨述べました。

3 さらに,安倍総理大臣から,「積極的平和主義」の下での安全保障分野での我が国の取組に対する米国の力強い支持・歓迎に感謝するとともに,安保法制の準備作業を着実に実施しており,法制作業とガイドライン見直しを整合させて進めていく旨述べました。デンプシー議長からは,「積極的平和主義」の下での日本の安全保障政策について,改めて支持・歓迎する旨発言がありました。

4 その他,地域情勢についても意見交換が行われました。


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