外交史料館

平成26年7月11日
(写真1)

 平成26年度の講演会は、当館と在日トルコ共和国大使館共催の特別展示「日本とトルコ-国交樹立90年-」に関連させる形で、平成26年7月11日に開催しました。講師にはオスマン帝国史研究の第一人者である鈴木董東京大学名誉教授をお招きし、「日本とトルコで大使館が開かれるまで-近代外交システムの拡大と日本とトルコの常駐在外公館網の発展-」と題してご講演をいただきました。
 鈴木教授は、イスラム世界の秩序観に基づき、独自の外交システムを形成してきたオスマン帝国が、西洋が原動力となって展開した近代外交システムに包摂されていくなかで、いかに西洋化改革を進め、常駐在外公館網を発展させてきたのかを紹介するとともに、同様に異なる外交システムに包摂された漢字圏の日本と中国の事例とを比較することによって、それぞれの特徴を論じられました。
 また、当日は、メリチ駐日トルコ大使が出席され、鈴木教授のご講演に先立ち、同大使からスピーチをいただきました。

 本講演会の内容については、『外交史料館報』第28号に掲載されています。

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