イエメン共和国
河野外務大臣のイエメン人道状況ハイレベル会合出席
平成29年9月22日



本22日(金曜日),午前8時00分(現地時間)から,河野太郎外務大臣は国連総会の機会に開催されたイエメン人道状況ハイレベル会合に出席したところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,マーク・ローコック人道問題担当国連事務次長から,イエメンの極めて劣悪な人道状況に関する説明とともに,国際社会に更なる支援や人道アクセスの改善の必要性を強調する発言がありました。
2 主催国であるオランダ及びスウェーデン,並びに国際赤十字及び国連人道調整官,そしてイエメンからの発言に続き,河野大臣から,イエメンにおける極めて深刻な人道状況に対する懸念を表明するともに,日本は本年4月にジュネーブにおいて開催されたイエメン支援会合において表明した支援(PDF)を着実に実施している旨説明しつつ,イエメンへの継続的支援と人道アクセスの改善が重要である旨述べました。
3 また,河野大臣は,イエメン政府への支持を改めて表明するとともに,イエメン政府に対して,停戦に向けた積極的な行動をとるよう呼びかけました。更に,河野大臣は,イエメン情勢には軍事的解決はあり得ず,安定の実現にはイエメンの各勢力による関与が必要であるとし,関係各国に対しイエメンの各勢力が対話に向かうことを促すよう呼びかけるとともに,イスマイール国連特使による取組を支持する旨述べました。最後に,河野大臣は,日本の国益に直結する中東の安定を重視しており,停戦や復興に向けてイエメンに継続的に関与していくことを表明しました。