カタール国
日・カタール首脳会談

(写真提供:内閣広報室)

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本20日午後6時25分から約40分間,安倍晋三内閣総理大臣は,公式実務訪問賓客として来日中のタミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ・カタール国首長殿下と会談しました。引き続き,安倍総理大臣とタミーム首長は,租税協定及び各種協力覚書等の署名に立ち会い(署名文書一覧(PDF))),その後,安倍総理大臣は,タミーム首長を招いて晩餐会を開催しました。概要は以下のとおりです。
1 冒頭,安倍総理大臣から,「邦人殺害テロ事件に際し,心からの弔意と日本への強い連帯を示していただき改めて感謝。過激主義の動きは何としても止めなければならない。この痛ましい事件後,中東の安定を実現する我々の意思はより強固になった。国際社会の責任ある一員として,食糧・医療等の人道支援を拡充し,非軍事的分野で毅然としてその役割を果たしていく。「中庸が最善」の精神に裏打ちされた,活力に満ち安定した社会を育てるべく日本の強みを生かした貢献を行っていく」旨述べました。
2 タミーム首長からは,「先般の邦人へのテロ事案に心からお悔やみ申し上げる。イスラム教徒はテロリストでも犯罪者でもない。テロには手を携えて対処していきたい。日本の中東への積極的な関与は大変ありがたく,日本のパレスチナ・シリア・イラク等への支援を高く評価する。テロ対策における日本の役割を評価する」旨述べました。
3 安倍総理大臣から,カタールとの間で政治対話・安保対話の枠組みを今後とも活用していく意思を伝え,また,両国間の協力関係を更に強化していきたいとの希望を表明し,タミーム首長から賛同を得ました。
4 双方は,カタールにおける都市鉄道,医療等の様々な分野での事業への日本企業の参加を歓迎しつつ,民間ビジネスの分野でも更に協力が進展することへの希望で一致しました。
5 また,双方は,中東地域・国際情勢について意見交換を行いました。
なお,今般のタミーム首長訪日の機会に「日本国とカタール国との間の包括的パートナーシップの下での協力の促進及び拡大に関する共同声明(骨子(PDF)/仮訳(PDF)
/英文(PDF)
)」が発出されました。
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