アラブ首長国連邦

令和5年12月11日

 12月11日午後7時05分から約15分間、岸田文雄内閣総理大臣は、ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン・アラブ首長国連邦(UAE)大統領(H.H. Sheikh Mohamed bin Zayed Al Nahyan, President of the United Arab Emirates)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岸田総理大臣から、UAE議長国下でのCOP28世界気候行動サミットが成功裏に開催されたことに祝意を表しました。これに対して、ムハンマド大統領からは、これまでの日本の立場や支援に対する謝意が表明されました。
  2. また、岸田総理大臣から、ガザ情勢に関し、戦闘が再開され、南部を含むガザ全域に拡大していることを強く懸念する、現地の人道状況への対応のため、日本は食料・水・医療等の分野で1,000万ドルの緊急無償資金協力を拠出済みであり、追加的な6,500万ドルの人道支援についても早期に支援を届けるべく取り組んでいる旨述べました。
  3. これに対し、ムハンマド大統領からは、事態の沈静化に向けたUAEの外交努力や人道面での対応について説明がありました。
  4. 両首脳は、人道状況の改善や事態の沈静化等に向けて、安保理の場を含め、両国が引き続き連携して取り組んでいくことを確認しました。
  5. また、岸田総理大臣から、UAEによる長年の原油の安定供給に感謝しており、更なる増産を含め、引き続き世界の原油市場の安定化を主導する役割を期待したい旨述べました。さらに、両首脳は、包括的・戦略的パートナーシップ・イニシアティブ(CSPI)の下、あらゆる分野での協力関係を更に強化していくことで一致しました。

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