中東
松本外務大臣政務官のイスラエル・パレスチナ訪問
8月13日から15日、松本政務官は、イスラエル国及びパレスチナを訪問したところ、概要は以下の通りです。
1 イスラエル訪問(8月13日、15日)
(1)サアル・イスラエル外相表敬

8月13日、松本政務官はサアル外相を表敬しました。松本政務官から、ハマスによるテロ攻撃を非難した上で、ガザの人道状況への懸念を述べ、全ての当事者が交渉に立ち戻り、停戦と人質解放の実現に向けて誠実に取り組む重要性等について述べました。これに対し、サアル外相からイスラエルの立場につき説明がありました。
両者はあらゆるレベルでの様々な協議枠組みや会談機会を活用し、引き続き日・イスラエル関係及び地域・国際情勢について意思疎通を行い、中長期的な観点から二国間関係について協議していくことで一致しました。
(2)オハナ・クネセット議長・ビスムス外交防衛委員長との会談


13日、松本政務官はオハナ・クネセット議長とビスムス外交防衛委員長とそれぞれ会談し、ガザの人道状況、日イスラエル関係等につき意見交換を行いました。
(3)視察
15日、松本政務官はテルアビブ市内の病院を視察し、病院の地下駐車場に設置されている災害時用の野戦病院などの説明を受け、災害医療のマネジメントにつき意見交換を行いました。
2 パレスチナ訪問(8月14日)
(1)アッバース大統領とムスタファ首相表敬


14日、松本政務官はアッバース大統領とムスタファ首相を表敬し、ガザの人道状況や「二国家解決」の展望について意見交換を行いました。松本政務官から「二国家解決」を支持する我が国の一貫した立場を強調するとともに、パレスチナ自治政府(PA)改革への期待を表明しました。これに対し、アッバース大統領及びムスタファ首相から、我が国の「二国家解決」支持の立場及び長年のパレスチナ支援に対して謝意が表明されました。
(2)サラーメ計画・国際協力庁長官とシャヒーン外務・移民庁長官との会談


14日、松本政務官はサラーメ計画・国際協力庁長官とシャヒーン外務・移民庁長官と会談し、ガザの人道状況やパレスチナの経済的自立について意見交換を行いました。
(3)ジェリコ訪問

14日、松本政務官は、我が国が主導する「平和と繁栄の回廊」構想の旗艦事業である「ジェリコ農産加工団地(JAIP)」を訪問し、パレスチナ側から、現在15社が稼働しているJAIPの現状について説明を受けました。また、JAIPの開発計画におけるフェーズ2の計画についての説明を受け、整地が完了した敷地を視察しました。