ヨルダン

平成27年4月23日
(写真提供:内閣広報室)

 22日12時20分(インドネシア時間。日本時間22日14時20分)から約50分間,アジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年記念首脳会議出席のためインドネシア訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,アブドッラー2世・ヨルダン・ハシェミット王国国王とワーキング・ランチを行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 二国間関係

(1)全般

 冒頭,安倍総理大臣から,ISILとの闘いやシリア難民の受入れ等,ヨルダンが地域の平和と安定のために果たす役割を高く評価している旨伝達しました。また,邦人殺害テロ事件におけるヨルダンの惜しみない支援に対し,改めて謝意を表明するとともに,ISILの犠牲となったカサースバ大尉に哀悼の意を表明しました。さらに,活力に満ち安定した中東を取り戻すため,ヨルダンをはじめ過激主義と最前線で闘う穏健イスラム諸国を,日本は今後もしっかり支援し,「中庸が最善」の考えを実践していくと述べ,二国間関係のさらなる進展に向け連携していくことで一致しました。

(2)経済協力

 安倍総理大臣から,ヨルダン政府からの要請と良好な二国間関係を考慮し,ヨルダンの安定を支えるため,本年1月に表明したヨルダンに対する財政支援借款を倍増し,2億ドルとする供与方針を決定した旨を伝達しました。これに対し,アブドッラー国王からは,日本の本件支援に対する感謝が述べられました。

2 地域情勢

 両首脳は,ISILに対しては各国が連携し,それぞれの強みをいかしつつ多面的な取組を継続していくことが重要との認識を共有しました。
 安倍総理大臣は,ヨルダンを含む中東への食糧・医療などの人道支援を着実に実施し,テロとの闘いを進める国際社会において,その責任を毅然として果たしていく旨述べました。
 その他,中東和平,イエメン,イラン,シリア,リビアなど現下の中東情勢について意見交換を行いました。


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