サウジアラビア王国
(Kingdom of Saudi Arabia)
サウジアラビアにある学校を見てみよう!
ジッダ編
サウジアラビアでは、小・中・高等学校は日本と同じく6・3・3制が導入されています。今回紹介するサウジアラビア第二の都市ジッダにあるアル・アンダルース私立学校は、小中高の一貫教育校です。アル・アンダルース私立学校は1984年に地域住民の意向を受け設立されました。設立当初は男子校でしたが、現在は女子も受け入れています。サウジアラビアでは、社会慣習として男女の交流が制限されているため、全学年において、男性と女性を分けたクラス編成になっています。
アル・アンダルース私立学校
アル・アンダルース私立学校は、サウジアラビア国内でジッダの他に、マッカ、ターイフ、アブハー、ハミース・ムシャイト、ジュウフの5つの主要都市に設立されています。これらすべての学校に在籍する学生の数は数千人に上ります。

学校の正面
学生の大半はサウジアラビア人で、他の学生はアラビア語を母国語とする者です。ほとんどの学生は米国共通のコアカリキュラムかアラブイスラム研究のサウジアラビア教育カリキュラムを受講しますが、一部の国籍の学生向けに、特別編成のカリキュラムも提供しています。

学年集会の模様
校則
同校は校則に「誠実、正義、尊敬」を掲げ、また、教育方針として、学習意欲ある優秀な人材を育て、社会の期待に応えることの出来る優秀な学生に育て上げることに重点を置いています。更に、学生が顕著な業績をあげることが出来るよう、優秀な教員の確保や、教育に必要な設備の確保に努めています。また、時代に応じた教育を目指しており、教育の近代化に向け臨機応変に対応しています。

小学部の教頭と教師
また、同校で学ぶ学生のみならず学生の両親や地域社会は、学校の良きパートナーであり、学校は自由な交流の場として、学生、両親、教員、地域住民が率直に話し合える場を提供するよう努めています。

中学生のクラスの様子
同校の特色として、全ての教室には、コンピューターとプロジェクターが備わっており、eラーニングシステムも導入されています。また、同校が有する図書館は、小・中・高別に設けられ、学生が図書館を利用しやすいよう、書籍の検索のためのオンライン検察システムを導入しています。

高校生のクラスの様子
また、2012年に導入されたアメリカン・ディプロマ(学年1~12学年)の教育開発を先導する教育責任者を任命し、さらに、教育責任者は低学年(1~3学年)のホームルーム、アラビア・イスラム研究、英語、数学、科学の各分野の監督と調整をするために5つの部門局長を任命するなどして、より良い教育の提供に努めています。
どんな学校なんだろう?