コートジボワール共和国
(Republic of Cote d’Ivoire)
コートジボワールにある学校を見てみよう!
コートジボワールってどんなところ?
西アフリカに位置するコートジボワールは、日本の約0.9倍の国土に、60以上もの民族が住む国です。カカオ豆の生産量が世界一の国として知られています。宗教は、イスラム教とキリスト教が約4割ずつで、その他は伝統宗教などです。
義務教育
コートジボワールの教育制度は、小学校6年間、中学校4年間、高等学校3年間、大学3年間の6・4・3・3制で、小学校の6年間と中学校の4年間が義務教育です。
グループ・ミザ
(Groupe MISA (Management Informatique Sport et Arts))
コートジボワールの中心都市アビジャンにあるグループ・ミザは、中学校と高等学校が一体となった男女共学の私立学校です。生徒数は中学生と高校生を合わせて880人で、そのうち250人は近隣の国々からの移民の子ども達です。様々な出身国、民族、宗教の生徒たちが、一緒に学んでいます。
全ての階層の生徒たちに開かれた学校とするため、学費は私立校の中ではかなり安く設定されています。グループ・ミザには、孤児や母子家庭の生徒を受け入れる小さな寮も備わっています。基本的には自宅通学で、生徒たちは、徒歩や公共バスで通学しています。

グループ・ミザの校舎と校庭
1クラスには40人から60人の生徒がいます。授業は日本と同じく、月曜日から金曜日までです。朝は8時に授業が始まり、12時から昼休みで、生徒たちは食堂で食事をとります。午後は、1時から4時まで授業があります。月曜の朝と金曜の授業が終わった後には、全校生徒が校庭に集まって国家斉唱をします。

食堂
授業は、コートジボワールの公用語であるフランス語で行われます。フランス語(国語)、数学、地理、科学、哲学、音楽、美術などの授業があります。外国語は国が定めているとおり、小学6年生からは第1外国語として英語を、中学2年生からは第2外国語として、ドイツ語かスペイン語を選んで勉強します。

授業の様子
制服は国により定められていて、中学と高校では、男子生徒はベージュのシャツとズボン、女子生徒は白いシャツと紺のスカートが制服です。日本の学校と同じく、グループ・ミザでも、髪型や、スカートの長さなど身なりについての校則があります。また、遅刻についての校則も厳しく、5分遅れたら教室に入れないことになっています。

生徒はみな制服を着ています
グループ・ミザでの日本語教育の項目
グループ・ミザは、コートジボワールで日本語教育を行う数少ない学校の一つです。コートジボワール人のボランティアの先生により、週2時間、日本語の授業が行われています。2013年、安倍総理がコートジボワールを訪問した際には、総理夫人が日本語の授業を視察されました。学校には、日本語の本を集めた小さな図書館もあります。
今回は、中学1年生のクラスを訪問しました。こちらの質問に、みんな我先にと手を挙げて答える元気いっぱいの生徒たちです。

授業の様子
放課後や週末の過ごし方を尋ねると、家事の手伝いや、弟・妹の世話をして過ごすと答えた生徒が多く、他には、サッカーをする、テレビを観る、水泳やダンスのレッスンに行くなどの答えがありました。主な悩みごとは、成績や、友達との関係に関することで、親や兄姉、先生に相談して解決することが多いそうです。
日本について知っていることを聞いてみると、空手やアニメのほか、日本人は箸を使って食事する、お辞儀をする、という答えが返ってきました。

日本語で書かれています
(2017年4月)
▶︎ 言語 -
フランス語(公用語)、
各民族語
学校の様子 を見てみよう!