KIDS外務省〜地球に生きる君たちへ〜
KIDS外務省

世界の学校を見てみよう!

世界の学校を見てみよう!

インド
India

インドの学校では今
ムンバイ編

(地図)

ムンバイとナビ・ムンバイ

ムンバイは、古くから「ボンベイ」(Bombay)という名で知られ、元々は7つの島からなる土地でしたが、大規模な干拓が行われて現在のような姿になり、今では人口1,300万人以上の世界でも有数の大都市です。ムンバイの人口は年々増加する一方、ムンバイの西側はアラビア海に接し、東側には湾がある半島状の地形であるため、必要な土地をこれ以上確保できません。そのため、ムンバイの「双子都市」として「ナビ・ムンバイ」(Navi Mumbai)(または「ニュー・ボンベイ」(New Bombay))がムンバイの近郊に開発され、今も広がり続けています。現在のナビ・ムンバイは、ムンバイから完全に独立した自治体であり、電気,水道,生活必需品のほぼ全てを自己充足している都市です。ナビ・ムンバイには、「ノード」(node)と呼ばれるいくつかの行政区域があり、その一つがアイロリ(Airoli)です。

インドでは、原則全ての学校が、国内の教育委員会、卒業認定試験協議会及び各州政府の定めに従って10年・2年・3年制「10・2・3」の教育制度を施行しています。これは、小中学校が10年間(「前期初等教育」が5年間、「後期初等教育」が3年間、「前期中等教育」が2年間で合計10年間)、高校が2年間(「後期中等教育」が2年間)、そして大学が3年間(「高等教育」が3年間)、という教育制度です。日本とはちょっと違いますね。インドでは普通、6歳の時に小学校に入学します。インドでも、小学校入学前には幼稚園での教育(「就学前教育」と言います)を受けることができます。インドでは「無償義務教育法」(Right To Education Act: RTE)に基づき、6歳から16歳の間は教育を受ける権利が与えられ、かつ、この間は義務教育となっています。

ユーロ・スクール・アイロリ

ユーロ・スクール・アイロリ(Euro School Airoli)は、私立の男女共学校です。この学校の教育制度は、ケンブリッジ(Cambridge IGCSE)という名称の義務教育修了資格試験及びICSE (Indian Certificate of Secondary Education)という名称の教育委員会に従っています。この学校には、小中学校クラスのほか、幼稚園クラスがあります。生徒数は約3,000人で、教師数は約200人です。インド国内の一般的な学校と同様に、この学校の学年は4月に始まって3月に終わります。小中学校クラスの時間割は午前8時10分から午後0時10分まで、幼稚園クラスでは午後0時15分から午後3時45分まで、となっています。

(写真1)キャンパスの様子

ユーロ・スクール・アイロリのキャンパス

この学校のキャンパスの敷地面積は2.8エーカー(約11,331平方メートル)です。キャンパス内には、多目的校庭、サッカー場、バレーボールコート、テニスコート、図書館、ハイテク実験室、体育室、スケートリンク、図工室などがあり、同校では英語、数学、理科などだけでなく、体育、音楽、図工などの教育にも力を入れています。

(写真2)実習室などの様子

音楽室(左)、コンピュータ実習室(中央)、理科実験室(右)

この学校の時間割は週に45時限となっており、各クラスの生徒数は約30人です。この学校では、英語が必修第一外国語であり、英語で授業が行われています。授業科目としては、算数(数学)、理科、社会科学、地理、歴史、コンピュータ実習などがあります。また、ヒンディー語と、この学校が所在するインド・マハーラーシュトラ州の公用語であるマラーティー語は必修科目です。この学校の制服は青白色です。生徒は家から弁当を持参します。生徒の多くが学校の近辺に住み、スクール・バス、家族の自家用車での送り迎え、または公共交通機関を利用して通学しています。毎年、インドの正月であるディワリ(Diwali)の時期やクリスマスの時期には、生徒にとって長い休みがあります。この長い休みの時期に、家族と旅行をしたり、おじいさん、おばあさんの家へ行ったりすることが多いようです。下校後に学習塾に通う生徒はほとんどいません。

また、この学校では、校外授業の一部として、生徒を歴史的または環境的に興味深いインド国内・海外各地での校外授業に参加させています。これまでの主な訪問国は、スリランカ、シンガポール及び米国で、米国では航空宇宙局(NASA)を訪問したそうです。

(写真3)授業風景

授業風景

日本語教育と日本との関わり

この学校は、課外授業として、日本語の授業を2016年に初めて導入しました。この授業では初級日本語を学びます。定められた授業時間数の学習を終えた生徒は、日本語能力試験(JLPT)を受験します。この課外授業を担当するインド人の日本語の先生方によると、日本語を学んでいる生徒の間では、日本に対する認知度は極めて高いとのことです。

(写真1)授業クラスの様子

日本語課外授業クラス風景(左・中央) 日本語を学ぶ生徒と日本語の先生(右)

生徒に日本について質問したところ、「勤勉な侍の国」、「最先端技術の国」、「独特で多彩な文化を持った国」、「親切で紳士的な国」、「中国と似ているようで違う国」、「地震被害が多い国」、「美の国」などさまざまな印象を持っていました。日本の文化、技術そして料理は生徒にとって魅力を感じるテーマだそうです。日本のアニメ、漫画、J-POPといった日本のポップ・カルチャーも生徒にとって大のお気に入りだそうです。

(写真2)生徒の回答用紙1

日本はどんな国ですか?(生徒の回答その1)

(写真3)生徒の回答用紙2

日本はどんな国ですか?(生徒の回答その2)

(写真4)生徒の回答用紙3

日本はどんな国ですか?(生徒の回答その3)

(写真5)生徒の回答用紙4

日本はどんな国ですか?(生徒の回答その4)

(2017年5月)