アイスランド
(Iceland)
アイスランドにある学校を見てみよう!
アイスランドの教育制度はどうなっているんだろう?
アイスランドでは、1歳から6歳になる年の夏まで幼稚園に通います。幼稚園では、遊びを通して文字、数、色や形などを学びます。また、友だちと協力することや、気持ちの伝え方を学びます。幼稚園を卒園すると、小学校(7年間)と中学校(3年間、日本の中学校に相当)を合わせた計10年間の義務教育学校(小中一貫校)に通い始めます。 その後、3年~3年半の高校(中等教育)に通います。高校では、卒業するために必要な単位が決まっていますが、生徒は自分のペースで単位を取るので、卒業までにかかる年数は人によって異なります。高校(中等教育)を終えると、誰でも大学(高等教育)に進む権利が与えられます。日本のように大学受験はなく、そのための塾もありません。大学(高等教育)は約3年間の課程です。
ハムラフリーズ高校

今回取材したハムラフリーズ高校は、1966年に設立された公立高校で、アイスランドの首都レイキャビクにあります。生徒は約1,100人、先生は80人以上いる、とても大きな学校です。授業は月曜日から金曜日まで、朝8時20分から午後3時55分まで行われます。授業時間は55分で、2学期制です。生徒の年齢は15歳から20歳ぐらいで、卒業するためにはたくさんの単位を取る必要があります。多くの生徒は3年から3年半で卒業します。
この学校では、「知識」「責任」「尊重」「柔軟な心」を養うことを重視しています。1クラスの人数は25~30人です。日本の高校のように決まったクラスがあるわけではなく、モジュール制という制度で、自分の好きなことや将来の夢に合わせて、学びたい科目を選ぶことができます。また、街のダンススクールや音楽学校でのレッスンを単位として認めてもらえる制度もあります。演劇や美術を主な科目にすることもできます。日本語を含む11言語を学べるのも魅力のひとつです。日本語の授業では、書道体験をしたり、日本からの留学生と交流する機会もあります。毎年、日本語のスピーチコンテストも行われています。
各校で毎年1回、本格的な演劇が上映される。プロさながらのクオリティー!
高校では、芸術や文化活動を大切にしながら、数学や理科などの勉強も充実しています。生徒たちは、自分の好きなことや得意なことを伸ばしながら、アイスランド大学やレイキャビク大学、外国の大学へ入る準備をします。最近は、持続可能な社会(地球にやさしい社会)や環境問題について学ぶ環境学という科目が加わりました。ジェンダー学という科目もあり、この科目では、社会や文化によって構築された「男らしさ」「女らしさ」について学びます。
学校の設備も充実しています。コンピュータを自由に利用できる部屋や、録音できるスタジオがあります。そのスタジオでは、ポッドキャスト番組(ラジオのような音声番組)を作ることもできます。学校では勉強をするだけでなく、楽しい行事や文化活動もたくさんあります。例えば、アイスランドの国営テレビ局が毎年放送している高校生同士がチームで戦うクイズ番組「Gettubetur(ゲットゥベートゥル)」があります。1986年から続くこの番組は、アイスランドでとても人気があります。この学校は、過去に2年間連続で優勝しました。学校の知識とチームワークを全国のみんなに見せる大切な場になっています。
「Gettubetur(ゲットゥベートゥル)」で優勝した時の様子
気になる!校内にあるラッキーマスコット!?
校内には面白い飾りもあります。2階の自習エリア(自分で勉強する場所)には、編み物の長いヘビが飾られています。このヘビは、誰でも毛糸を編み足すことができます。今では、85メートルもあり、まだまだ長くなっています。この前の文章で紹介したクイズ番組の決勝戦にも登場して、みんなのラッキーマスコットになりました。

カラフルで、とってもかわいい!現在85メートルもあるよ!
1階にはカフェテリア(食堂)があり、ランチの時間になると生徒たちでいっぱいになります。メニューは学校のホームページで見ることができます。取材した日は、チキンパスタとガーリックブレッド、ベジタリアン向けに野菜パスタがありました。アイスランドでは、好きなものや食べられないものが人によって違うことをとても大切にしているので、幼稚園のころから、いろいろな食べ物に親しむことができます。
フレッシュな野菜にパン、どれもおいしそう!
休みは夏休みが約3か月、クリスマス休暇や4月にはイースター休暇もあります。休み中、生徒はレストランやホテルでアルバイトをしたり、幼稚園で働いたりして社会経験を積みます。こうした体験を通して、自分でできることを増やしていきます。ここで学ぶ生徒たちは、たくさんのことを学びながら、自分の夢に向かってがんばっています。
学校の様子を見てみよう!