そのとおり。そして、今年は日本でその国際会議（こくさいかいぎ）が開（ひら）かれたんだ。日本は議長国（ぎちょうこく）として、5月19日から21日に、Ｇ７サミットを広島市（ひろしまし）で開催（かいさい）したんだよ。日本が議長国（ぎちょうこく）を務（つと）めたのは今回が7回目なんだ。

議長（ぎちょう）は誰（だれ）だったか知ってる？

そのとおり！　岸田総理大臣（そうりだいじん）が議長（ぎちょう）だよ。これまで日本は6回、Ｇ７議長（ぎちょう）を務（つと）めていて、1979年、1986年、1993年に東京、そして2000年に九州（きゅうしゅう）・沖縄（おきなわ）、2008年に北海道の洞爺湖（とうやこ）、2016年には三重県（みえけん）の伊勢志摩（いせしま）でサミットを開催（かいさい）したんだ。

いい質問（しつもん）だね。世界（せかい）にはたくさんの国と地域（ちいき）があって、それぞれがさまざまな文化や考えをもっているよね。
だけど、世界（せかい）の国はお互（たが）いに支（ささ）え合っていて、人や物（もの）や情報（じょうほう）などは国境（こっきょう）を超（こ）えてどんどん結（むす）びつきが強くなっているんだ。
だからこそ、同じ悩（なや）みをもったり、一緒（いっしょ）に解決（かいけつ）していく必要（ひつよう）のある問題（もんだい）が出てきたりしているんだよ。
例（たと）えば、世界経済（せかいけいざい）や戦争（せんそう）の話、貧困問題（ひんこんもんだい）、環境問題（かんきょうもんだい）などがあるよね。
そうした国際社会（こくさいしゃかい）の大切な課題（かだい）について話し合うのがこのＧ７サミットなんだ。

そうだね。Ｇ７のリーダーがひとつのテーブルを囲（かこ）んで自由（じゆう）に意見交換（いけんこうかん）をして、話し合ったことを文書にまとめるんだ。
そうすることで、みんなの抱（かか）える問題（もんだい）を解決（かいけつ）するために、自分の国ではどんなことをするといいかを具体的（ぐたいてき）に考えて動（うご）くことができるんだよ。

いいことに気がついたね。うまく話がまとまるように、リーダーの補佐役（ほさやく）が中心になって、Ｇ７サミットの準備（じゅんび）をしているんだよ。補佐役（ほさやく）は「シェルパ」と呼（よ）ばれているよ。「シェルパ」ってなんのことか知ってる？

シェルパっていうのは、登山用語（とざんようご）で、登山（とざん）をする人が山の頂上（ちょうじょう）（サミット）にたどり着（つ）くための手助（てだす）けをする案内人（あんないにん）という意味（いみ）だよ。

そう。会議（かいぎ）の成功（せいこう）を目指（めざ）して、Ｇ７各国（かっこく）のシェルパが何度（なんど）も連絡（れんらく）を取（と）り合って、どんなことを議題（ぎだい）にするか、どのような成果（せいか）を目指（めざ）すかなど、念入（ねんい）りに事前準備（じぜんじゅんび）を進（すす）めるんだ。
シェルパは、Ｇ７サミットに欠（か）かせない存在（そんざい）で、Ｇ７サミット本番で会議場（かいぎじょう）に入れるのは、基本的（きほんてきに）にＧ７首脳（しゅのう）とシェルパだけなんだって。

1975年に、最初（さいしょ）のサミットがフランスで開催（かいさい）されたよ。
世界（せかい）では第1次石油危機（だいいちじせきゆきき）などが起（お）こっていたから、経済（けいざい）、貿易（ぼうえき）、エネルギーについて、すぐにでもリーダーが集（あつ）まって話し合う必要（ひつよう）があったんだ。
そこで、第1回サミットがパリ郊外（こうがい）のランブイエ城（じょう）で行われたんだよ。

例（たと）えば、2022年にドイツで開催（かいさい）されたＧ７エルマウ・サミットで話し合われたのはこんな内容（ないよう）だよ。

もちろん！　Ｇ７サミットで話し合われることは、みんなの暮（く）らしとつながっているんだよ。
食べ物（もの）や資源（しげん）など、衣食住（いしょくじゅう）にかかわるものの多くを海外のいろいろな国から輸入（ゆにゅう）しているでしょう？
日本の平和（へいわ）と豊（ゆた）かさは、世界（せかい）の平和（へいわ）と豊（ゆた）かさがあって初（はじ）めて可能（かのう）になるんだ。
Ｇ７サミットでは世界全体（せかいぜんたい）の問題（もんだい）について話し合うけれど、それはつまり、日本の平和（へいわ）や未来（みらい）に直結（ちょっけつ）する問題（もんだい）について話し合って解決（かいけつ）しようとしているんだね。

くわしくは、「Ｇ７広島（ひろしま）サミットについて」や「話し合われたことは？」を見てみよう！