平成18年7月31日
(1)アフリカ連合(AU)のコナレ委員長が7月24日から28日まで訪日(注)。これは、本年5月、小泉総理がエチオピアのAU本部を訪問した際の小泉総理の招待により実現したもの。
(2)本邦滞在中の主要行事は以下のとおり。
日付 | 主要行事 |
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7月24日(月曜日) | 金田外務副大臣との会談 国連大学での講演 テーマ「アフリカのダイナミズム~地域協力と統合に向けて~」 河野総合外交政策局長との会談 小田部アフリカ問題総理個人代表(アフリカ審議官)主催夕食会 |
7月25日(火曜日) | 森前総理(日本・AU友好議連会長)との会談 小泉総理との会談、総理主催夕食会 |
7月26日(水曜日)-27日(木曜日) | 広島訪問(広島市、呉市) |
7月28日(金曜日) | 都内視察 |
(注)コナレ委員長は、AU委員長としては、2003年に開催された第3回アフリカ開発会議(TICAD III)への出席及び2004年10月のJICA主催国際協力50周年記念シンポジウムへの出席のために訪日しており、今回で3度目の訪日。(マリ大統領時代には、1998年10月の第2回アフリカ開発会議(TICAD II)及び2001年12月のTICAD閣僚レベル会合に出席のため訪日。)
(1)日・AU関係の増進
今回のコナレ委員長の訪日は、5月の小泉総理のAU訪問時の小泉総理の招待による答礼的訪問。3か月足らずの極めて短い期間に双方最高レベルでの相互訪問が実現したことにより、日・AU間の良好な関係が一層増進。
(2)「野口英世アフリカ賞」創設の正式発表
5月の小泉総理のアフリカ訪問の具体的フォローアップの一つとして、小泉総理との会談において「野口英世アフリカ賞」創設に関する意見交換が行われ、会談後に正式発表を行った(28日には閣議決定)。今後、2008年のTICAD IVでの第一回授賞式の実施に向け作業を着実に進めていく。
(3)重層的な日・アフリカ関係構築への貢献
日本・AU友好議連会長である森前総理との意見交換や国連大学での一般向けセミナーにおける講演を通じて、国会議員あるいは有識者や学生など政府レベル以外での関係が強化された。
(4)国連安保理改革に関する意見交換
一連の要人との会談でコナレ委員長より、我が国の常任理事国入りに対するアフリカの強い支持が改めて明確に表明された。また、アフリカが現在の膠着状態から抜けだし、具体的な行動を起こす必要性につき一致。
(5)アフリカの課題に関する幅広い意見交換
ソマリア情勢への対応など当面の懸案事項のほか、「アフリカ合衆国」設立に向けた地域協力や統合の推進など中長期な目標や戦略に関しても、貴重な意見交換が行われた。