
金田副大臣とコナレ・アフリカ連合(AU)委員長の会談(概要)
平成18年7月25日

7月24日(月曜日)午後、訪日中のコナレ・アフリカ連合(AU)委員長と金田副大臣が、国連大学セミナー「アフリカのダイナミズム~地域協力と統合に向けて~」の開始直前に短時間会談を行ったところ、概要次のとおり。
- 冒頭挨拶の後、金田副大臣より、5月の小泉総理のAU本部訪問は、コナレ委員長との長時間にわたる会談やアフリカに関する政策演説などが行われ、日・アフリカ関係強化の観点から大変有意義なものだった、今後はそのフォローアップをしっかりと行っていきたい旨発言。さらに、金田副大臣より、日本は今後もアフリカ開発会議(TICAD)を基軸としてアフリカの努力を積極的に支援していく、特に7月初めのAUサミットでも主要テーマとなったアフリカの地域協力及び統合を後押ししていきたく、AUはもちろん準地域機関や「アフリカ開発のための新パートナーシップ」(NEPAD)についても緊密な対話や支援を行っていく旨述べた。
- これに対しコナレ委員長より、今回日本を訪問できたこと、貴副大臣にお会いできたことは光栄、今回は小泉総理に招待いただいたこと、さらに、先般小泉総理がAUを訪問してくださったことも大変光栄である旨述べた。
その上で同委員長より、小泉総理がAUで行われた政策演説は日本のアフリカに対する関心、政策を象徴するものであり素晴らしかった、世界のアフリカに対する関心の大半はTICADを通じたものだと言え、TICADの精神が続くことを望む、日本とともにアフリカもTICADが続くように努力する、AUとTICADを関係づけるなどして、TICADの成果を強化することを検討していくべきである旨発言。
さらに、同委員長より、日本はアフリカの親友であり、アフリカの中に日本を支持しない国はない、国際場裡、特に国連安保理で日本は然るべき役割を果たすべきである、アフリカにとって日本が常任理事国になることは当然であり、アフリカはそれを支持する旨述べた。
- これに対し、金田副大臣より、安保理改革の早期実現のため引き続き緊密に協議していきたい(先方より、いつでもよい旨回答。)、貴委員長の日本滞在が有意義なものとなり、セミナーでの講演が成果の大きなものになることを期待している旨述べ、会談を了した。