安倍総理大臣
アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官(UNHCR)による安倍総理表敬


本4日午後18時35分から約20分間,安倍晋三内閣総理大臣は,来日中のアントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官(Mr. António Guterres, United Nations High Commissioner for Refugees (UNHCR))による表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。
1 安倍総理より,グテーレス高等弁務官の来日を歓迎するとともに,我が国がUNHCRの活動を重視してきており,シリア,アフリカ,ミャンマー,アフガニスタン等における支援を協力して行っていきたい旨述べました。
2 これに対し,グテーレス高等弁務官より,日本からUNHCRへの支援に謝意を表した上で,シリア難民・国内避難民が急増し周辺国への影響を含め大きな問題となっていること,同時にアフリカ,アフガニスタン,ミャンマー等において様々な問題があり,日本がシリアのみならず他の多くの問題にも支援を行っていることは重要であり高く評価していること,また日本の外交政策とUNHCRの政策には人間の安全保障等多数の共通点があること,総理の9月の国連総会における紛争下における女性の保護等に関する演説を高く評価していること,アフリカをはじめとする諸国への日本の支援は国際社会の日本への信頼をもたらしていること等を述べました。
3 これに対し,安倍総理は,TICADV(第5回アフリカ開発会議)において約束した支援や,シリアやミャンマーにおける問題への支援,女性の権利・能力活用,人間の安全保障等にしっかり取り組んでいきたい旨述べました。
(参考1)アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官
リスボン(ポルトガル)生まれ。64歳。元ポルトガル首相。2005年6月より現職。今次訪日は高等弁務官として11回目,本年では2月及び6月(TICADV)に続いて3回目の訪日。
(参考2)国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)
難民に対する保護,難民問題の恒久的解決を目的とし,国連総会決議により1949年設立。120以上の国・地域で活動している。本部はジュネーブ。グテーレス高等弁務官は第10代高等弁務官。1991~2000年には,緒方JICA特別顧問が第8代高等弁務官を務めた。