安倍総理大臣

平成25年10月3日
手を重ね合わせ記念撮影 (写真提供:内閣広報室)
意見交換の様子 (写真提供:内閣広報室)

 本3日午後3時30分から約1時間、安倍晋三内閣総理大臣は、訪日した米国のジョン・ケリー国務長官(The Honorable John F. Kerry、 Secretary of State of the United States of America)及びチャック・ヘーゲル国防長官(The Honorable Chuck Hagel、Secretary of Defense of the United States of America)の表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。本件表敬には、岸田文雄外務大臣及び小野寺五典防衛大臣ほかが同席しました。

  1. 冒頭、安倍総理から、初めて東京に4閣僚が揃った今回の歴史的な日米安全保障協議委員会(「2+2」)において、力強い日米同盟と、アジア太平洋地域の平和と安定のための同盟の将来の方向性を示すことができたことを喜ばしく思う旨述べました。
  2. また、安倍総理より、先般の国連総会において示したとおり、我が国として「積極的平和主義」をとっていくことを説明し、この文脈で、安倍総理から、NSCの設置、国家安全保障戦略の策定、防衛計画の大綱の見直し、集団的自衛権の行使等に関する憲法解釈に係る検討等の我が国の取組を、先ほど行われた「2+2」において、米側が歓迎したことは極めて有意義であると考える旨述べました。
  3. これに対し、ケリー長官から、オバマ大統領から安倍総理によろしくお伝えするよう言付かっている、今回の「2+2」共同発表は極めて意義深く、良いものができたと思っており、オバマ大統領も支持している旨発言がありました。また、ヘーゲル長官から、今回の「2+2」では非常に有意義な議論を行うことができた旨述べるとともに、安全保障分野における安倍総理の様々な取組に感謝する、今回の「2+2」共同発表は新たな脅威への対処を可能とする様々な措置を盛り込んだものであると考える旨の発言がありました。
  4. 双方は、在日米軍再編についても意見交換を行い、普天間飛行場の辺野古移設を含め、現行の日米合意に基づき着実に進めていくことを確認しました。安倍総理から、嘉手納以南の土地の返還計画の着実な実施を始めとして、沖縄の負担軽減に引き続き取り組んでいくことの重要性を改めて強調しました。
  5. また、双方は、朝鮮半島や中国等の地域情勢についても率直な意見交換を行い、安倍総理より、「2+2」での共同記者会見において両長官から言及があった、米国の日米同盟に対するコミットメントの表明を評価する旨述べました。双方は、アジア太平地地域の平和、安定及び繁栄に向けて、連携して取り組んでいくことで一致しました。さらに、双方は、中東情勢を始め、日米が直面する様々な分野におけるグローバルな課題についても、率直な意見交換を行いました。

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