岸田外務大臣
日・ミャンマー外相会談(概要)
平成25年9月25日


1 本25日、国連総会出席のためニューヨークを訪問中の岸田文雄外務大臣は,午前9時(現地時間)から約30分間,ワナ・マウン・ルイン・ミャンマー外務大臣と会談を行った。
2 岸田大臣から,明年は日ミャンマー外交関係樹立60周年かつミャンマーがASEAN議長国に就任する重要な年でもあり,両国間で幅広い分野の協力を深めたい旨述べるとともに,ミャンマー政府による民主化,法の支配の強化,国民和解,経済改革といった取組を,日本は官民を挙げて支援していく旨述べた。また,両国間の貿易・投資の潜在性は大きい,ティラワ経済特別区の2015年開業に向け,お互い官民を挙げて協力したい旨述べた。更に,ミャンマーの少数民族との和解に向けた取組が進展することを期待する,笹川陽平・国民和解担当政府代表とも連携しつつ,必要な協力を行っていきたい旨述べた。
3 これに対しワナ・マウン・ルイン外務大臣は,我が国からの支援への謝意を表明すると共に,両国間の協力がいっそう進むことを期待する旨述べた。また,国民和解等に向けたミャンマー政府の取組について説明があった
4 地域情勢についても意見交換が行われ,岸田大臣より,来年,ミャンマーがASEAN議長国として,南シナ海や北朝鮮等の課題についてリーダーシップを発揮することを期待する旨述べた。また,北朝鮮の拉致・核・ミサイルといった諸懸案の包括的解決が必要であり,そのため,まずは北朝鮮が具体的行動をとることが必要である旨指摘した。また,双方は,12月の日ASEAN特別首脳会議に向けて連携を強化していくことで一致した。