安倍総理大臣
アウン・サン・スー・チー・ミャンマー国民民主連盟議長による安倍総理大臣表敬(概要)
平成25年4月18日


18日(木曜日)午後6時15分から約35分間,安倍晋三内閣総理大臣は,総理官邸において,訪日中のアウン・サン・スー・チー・ミャンマー国民民主連盟議長(Hon. Ms. Aung San Suu Kyi, Chairperson of the National League for Democracy)による表敬を受けたところ,概要は以下のとおり。
1 冒頭,安倍総理から,同議長の27年ぶり訪日について歓迎する旨述べ,昨年ミャンマーを訪問し,小学校を寄付したことを紹介した。
その後,教育に関する意見交換が行われ,ミャンマーの発展のためには,教育面の整備が重要であるという認識で一致した。同議長から,職業教育,農業教育について協力要請があったのに対し,安倍総理からは,通信教育や夜学等働きながら学べる日本の制度をミャンマーに紹介しつつ,ミャンマーらしい国造りを支援していきたい旨述べた。
2(1)安倍総理から,アウン・サン・スー・チー議長の尽力でミャンマーの民主化が進展し,国際社会への復帰と国民国家の繁栄に向けた基礎が固まりつつあることを歓迎する,同時にミャンマーの改革はまだ道半ばであり,民主化・国民和解が進めば豊かになることをミャンマー国民が実感し,現在の改革が一層進展するよう日本として支援したい旨述べた。また,少数民族支援についても,政府代表を任命し,日本らしい貢献を行えるように努力している旨述べた。
これに対し,アウン・サン・スー・チー議長から,日本の支援を得つつ,自分も議会の一員として努力していきたい旨述べた。
(2)安倍総理から,日本の開発協力については岸田外務大臣とも意見交換されたと承知している旨述べつつ,東南アジアの発展にODAによるインフラ・制度整備と民間投資が車の両輪として役割を果たしたように,日本としてこれから官民を挙げて,ミャンマー国民自身の選択するミャンマーらしい国造りに向け,ミャンマーに適した形で支援していきたい旨述べた。また,日本企業はミャンマーの発展の可能性を高く評価しており,ミャンマーへの投資を考えている,日本企業の投資は雇用を創出するものであり日本政府としても連携していきたい旨述べた。
これに対し,アウン・サン・スー・チー議長から,ミャンマーとしてもこれらの取組を評価する旨述べた。
3 最後に,安倍総理から,アウン・サン・スー・チー議長の訪日で日本国民のミャンマーに対する関心は高まっている,この機会を使って両国間の連携を強化しミャンマーの発展に繋げていきたい旨述べたのに対し,同議長からは,日本からの関心に感謝申し上げる,より多くの日本の若者がミャンマーに関心を持ち,ミャンマーの発展に協力してほしい旨述べた。