国連外交

平成29年7月28日
(写真1)小田原外務大臣政務官とジャスティン・フォーサイス国連児童基金(UNICEF)事務局次長。
(写真2)谷合正明参議院議員より,ユニセフ議員連盟要望書が手交されました。

 7月27日(木曜日)14時15分から約30分間,小田原潔外務大臣政務官は,日・UNICEF政策協議のために来日中のジャスティン・フォーサイス国連児童基金(UNICEF)事務局次長一行の表敬を受けたところ,やり取りの概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭,小田原政務官から,UNICEFは,日本の外交・援助政策上の重要なパートナーであり,子どもたちへの支援を通じて地球規模の課題に取り組むUNICEFの活動を高く評価する,紛争や自然災害等により,世界各地で多くの子どもたちが一層苛酷な状況に置かれる中,UNICEFの活動は一層重要であり,今後も関係を強化していきたい旨述べました。
  2. また,小田原政務官から,持続可能な開発目標(SDGs)の推進に関し,人道・開発支援を通じて世界レベルでのSDGs達成に引き続き貢献していくとともに,日本国内でもSDGsについて多くの国民に知ってもらい,これを推進する国民的ムーブメントを作っていきたい,そのためにUNICEFと協力していきたい旨述べました。
  3. これに対し,フォーサイス事務局次長から,これまでの日本のUNICEFに対する支援に感謝するとともに,日本との強固なパートナーシップの更なる促進に努力する旨表明。また,安倍総理を本部長とするSDGs推進本部の設置や,岸田外務大臣による先般の国連ハイレベル・ポリティカル・フォーラムでの子ども・若年層に焦点を当てた10億ドル規模の支援発表等,日本のSDGs推進に関連するコミットメントを高く評価する,ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進,中東やアフリカにおける人道支援,官民連携,邦人幹部職員の増強等,今後の具体的な協力について本日の政策協議の中で有意義な議論を行えることを期待している旨述べました。
  4. 最後に,表敬に同席した谷合正明参議院議員(ユニセフ議員連盟副会長)より,日本政府からのUNICEFに対する通常予算増額を求めるユニセフ議員連盟要望書が手交され,小田原政務官からは,頂いた要望や具体的な支援ニーズ等を踏まえ,総合的に検討していきたい旨述べました。

(参考1)ジャスティン・フォーサイス国連児童基金(UNICEF)事務局次長
 英首相特別アドバイザー,Save the Children UKのCEO等を歴任。2016年5月UNICEF事務局次長就任。今回で2回目の来日。

(参考2)持続可能な開発目標(SDGs)
 2015年9月の国連総会で採択された,2030年までの国際開発目標。貧困,保健,ジェンダー,持続可能な生産と消費など,以下の17の「持続可能な開発目標」を掲げている。
 目標:(1)貧困の撲滅,(2)飢餓の撲滅,(3)健康的な生活の確保,(4)質の高い教育,(5)ジェンダー平等,(6)水と衛生の利用,(7)近代的エネルギーへのアクセス,(8)経済成長と雇用,(9)強靱なインフラ・産業化・イノベーションの推進,(10)不平等の是正,(11)持続可能な都市,(12)持続可能な生産と消費,(13)気候変動対策,(14)海洋資源の保全,(15)陸上資源の保全,(16)平和の促進,(17)実施手段とパートナーシップの強化


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