国際保健

平成29年3月3日

 本3日午後2時10分頃から約20分間,安倍晋三内閣総理大臣は,イボンヌ・チャカチャカ・プリンセス・オブ・アフリカ財団理事長(Ms. Yvonne Chaka Chaka, President of the Princess of Africa Foundation)の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです(逢沢一郎衆議院議員(日・AU議員連盟会長,グローバルファンド日本委員会議員タスクフォース代表幹事),玉井あしなが育英会会長ほかが同席)。

1 チャカチャカ理事長から,日本は,ユニバーサル・ヘルス・カバレッジや母子保健,栄養等の分野で主導的な役割を果たしており,安倍総理大臣のリーダーシップに感謝しているとして,G7伊勢志摩サミットの際に安倍総理大臣が表明した国際保健機関等に対する約11億ドルの支援(PDF)別ウィンドウで開くに謝意が示されました。また,日本が今後,ワクチンの分野で,関連の国際機関とも連携しつつ更に貢献を果たしていくことへの期待が述べられました。

2 更に,チャカチャカ理事長から,今般の訪日の機会に熊本県益城町を訪問し,被災者の方々が復興に向けて努力している姿に大変感銘を受けた旨述べ,復興が更に進み,被災者の方々が一日も早く家に戻れることを願っている旨述べました。

3 これに対して,安倍総理大臣から,再びお会いできて嬉しい旨述べるとともに,チャカチャカ理事長の貧困や感染症問題への積極的な取組に敬意を表しました。また,日本は母子保健への取組を重視しており,昨年のG7伊勢志摩サミットでは自分がG7議長として議論を主導した旨,関連の国際機関とも政策,人材,資金等で緊密に連携しており,今後も国際保健分野で積極的に貢献していく旨を述べました。更に,人間の安全保障の理念が反映された持続可能な開発目標(SDGs)の達成についても,しっかり取り組んでいく考えを伝えました。

4 安倍総理大臣からは,チャカチャカ理事長が訪日の度に被災地を訪問し,復興を応援していることに対して謝意を伝え,一日も早く復興を進める考えを伝えました。また,アフリカの発展に向けて,人材育成や教育の協力を進めるとともに,日本の経験や強みを活かして,防災分野での協力も進めていく旨述べました。

(参考)イボンヌ・チャカチャカ・プリンセス・オブ・アフリカ財団理事長について
 南アフリカ出身の歌手。貧困や感染症問題の解決に向けた活動も積極的に実施。自ら立ち上げたプリンセス・オブ・アフリカ財団を通じた慈善活動のほか,国連児童基金(ユニセフ)及びマラリア親善大使を始めとする複数の国際機関の親善大使や釜石応援ふるさと大使等を務める。安倍総理大臣とは,2013年5月に東京で面会


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