世界貿易機関(WTO)
サービスの貿易に関する一般協定(GATS)
総論
令和3年2月9日
(1)GATS(General Agreement on Trade in Services)とは
「世界貿易機関を設立するマラケッシュ協定(以下WTO協定)」の一部。サービス貿易の障害となる政府規制を対象とした初めての多国間国際協定。前文、本文、8個の「附属書」及び各国の「約束表」からなる。
(2)GATSの対象となる範囲
- 政府の権限の行使として提供されるサービス(例:国営独占の場合の電力、水道事業等)以外のすべての分野におけるサービス。
- ウルグァイ・ラウンドにおいて、GATT事務局がサービス分野の分類表(W/120)を作成。その中でサービス分野は12分野(実務、通信、建設・エンジニアリング、流通、教育、環境、金融、健康・社会事業、観光、娯楽、運送、その他)に分類されている(参考資料:WTO事務局のサービス分類、又はWTO事務局のサービス分類の詳細)。
(3)サービスの貿易
GATS上では、4つの形態(モード)での取引を「サービス貿易」と定義。後述の「約束表」においても、各国はこの4つのモード別に自由化約束を行っている(参考資料:サービス貿易の形態)。
(4)GATSの構成
