科学技術

より広範な取組を通じた活動

(ブローダー・アプローチ,Broader Approach,BA活動)

平成24年2月1日

1.概要

  • (1)核融合エネルギーの早期実現に向けて,イーター(ITER)計画への支援とともに,発電実証を行う原型炉を見据え,日ユーラトム(欧州原子力共同体)間で実施する国際共同研究開発プロジェクト。
  • (2)ITER建設期(約10年間)と合致する時期に実施する。
  • (3)プロジェクトの総額約920億円(2005年5月時点換算)を日ユーラトムで半額ずつ分担。

2.経緯

  • (1)2005年6月のイーター閣僚会議において,ITERがユーラトム域内であるフランス・カダラッシュに建設されることとなったことに伴い,我が国においてブロー ダー・アプローチ活動が実施されることが決定された。
  • (2)2007年2月に,東京においてブローダー・アプローチ実施の法的枠組である「核融合エネルギーの研究分野におけるより広範な取組を通じた活動の共同による実施に関する日本国政府と欧州原子力共同体との間の協定」の署名が行われ(共同発表),その後,締結に向けた日欧双方の内部手続が終了し,同年6月1日に同協定が発効した。
  • (3)同協定の発効を受け,2007年6月に東京において,ブローダー・アプローチ活動の実施に関する第1回運営委員会が開催され,具体的な作業計画や実施体制について協議が行われた。その後,第9回運営委員会(2011年10月,スイス・ローザンヌ)まで欧州及び日本において,年2回の頻度で運営委員会が開催され,事業報告,今後の事業計画等の承認が行われている。

3.活動内容

(1)IFMIF/EVEDA(国際核融合材料照射施設に関する工学実証及び工学設計活動)

 原型炉に必要な高強度材料の開発を行う施設の設計・建設への取組を行う。

(2)IFERC(国際核融合エネルギー研究センター)の建設

 原型の概念設計及び研究開発,ITERの遠隔実験研究,核融合計算シミュレーション研究等を行う。

(3)サテライト・トカマク計画

 臨界プラズマ試験装置JT-60を超伝導化改修し,ITERの運転シナリオの検討や先進的なプラズマ物理研究等を実施する。

 (注)(1)及び(2)は青森県六ヶ所村,(3)は茨城県那珂市で実施

4.現状

 2011年,青森県六ケ所村の原型炉R&D棟が完成。欧州によって調達された最先端の高性能機計算機の運用が2012年初頭にはじまる予定。2011年5月に原型加速器の入射器が初めて陽子(水素)ビーム生成に成功するなど,研究開発を順次推進している。


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