国連外交

核軍縮に関する国連総会ハイレベル会合(概要と評価)

平成25年9月26日

  • 開会セッションで演説する安倍総理
    (写真提供:内閣広報室)
  • 全体会合で演説する岸田外務大臣
     
  • 全体会合の様子
     
 9月26日,ニューヨークの国連本部において核軍縮に関する国連総会ハイレベル会合が開催されたところ,概要及び評価は以下のとおり。
 
1.概要

(1)本件ハイレベル会合は,昨年国連総会で採択された決議(67/39)に基づいて開催された。
(2)開会セッションにおいては,国連総会議長,国連事務総長,イラン大統領(非同盟運動(NAM)代表),オーストリア大統領,モンゴル大統領,安倍総理,ナイジェリア外相,キューバ外相(ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)代表)の順で演説した。
(3)全体会合においても岸田外務大臣が演説した。また,オランダ外相が軍縮不拡散イニシアティブ(NPDI)12か国を代表して共同演説(PDF)PDFを行った。その他65か国が発言し,オブザーバー,国際機関及びNGO代表も発言した。
 
2.安倍総理大臣による演説(日本語英語)のポイント

 核軍縮において最も重要なのは,核兵器保有国による核削減努力と核戦力の透明性向上。また,核兵器保有国のみならず,非核兵器国の取組も重要。核兵器国と非核兵器国との相互の信頼の上に,双方が現実的かつ実践的な取組を着実に積み重ねていくことが,「核兵器のない世界」への最も確実な道。次回核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議が開催される2015年は,広島と長崎の惨禍から70年という節目の年。核軍縮を進展させるためには,政治的指導力が必要不可欠。各国の政治指導者には是非広島と長崎を訪れて頂き、被爆の惨禍を直接肌で感じて頂きたい。2020年の東京オリンピック・パラリンピックについても平和を考えるスポーツの祭典としたい。核兵器国,非核兵器国という立場を越えて,今こそ核兵器廃絶に向けて国際社会が総力を結集するとき。
 
3.岸田外務大臣による演説日本語英語のポイント

 「核兵器のない世界」に向け,(1)核兵器使用の人道的影響に関する正確な認識及び(2)多様化する核リスクへの冷静な認識の二つの認識に基礎を置き,具体的ステップとして(1)核兵器の数の低減,(2)核兵器の役割の低減,そして(3)核兵器を開発・保有する動機の低減の3つの低減に取り組みたい。これまでも我が国はNPDI諸国と共に実践的な提案や取組を行ってきた。次回NPDI外相会合は広島で開催。是非広島と長崎を訪れて頂き、被爆の惨禍を直接肌で感じて頂きたい。被爆70周年である2015年に国連及び広島市の協力の下,同市で国連軍縮会議を開催することを検討中。
 
4.評価

(1)本件会合は,初めての核軍縮に焦点を当てた国連総会ハイレベル会合であり,65か国が発言する等関心を集め,核軍縮に関する政治的意思を示すよい機会となった。
(2)我が国は,開会セッションで安倍総理が,全体会合で岸田外務大臣が発言し,「核兵器のない世界」に向けたアプローチのあり方や核兵器使用の人道的影響について,我が国の考え方を発信することができた。ステートメントを2回行ったのは我が国のみ。
(3)また,NPDIを代表してオランダが共同ステートメントを読み上げ,存在感を示した他,メキシコが来年2月の「核兵器の人道的影響に関する国際会議」の概要を発表して注目を集めた。


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