国連外交
G4(ブラジル,ドイツ,インド,日本)閣僚級会合共同プレス・ステートメント(骨子)
平成25年9月26日
- G4外相は,国連が創設されてから70年近くが経過しており,安保理はとっくに改革されていなければならないことを強調。G4外相は,安保理が現在の課題を含む国際社会の課題に対応できていないことが,安保理の代表性,効率性及び透明性をより向上させ,安保理を改革することが必要であることをさらに明確にしたことで一致した。
- G4外相は,10年近く前の2005年国連首脳会合の成果文書において国際社会の指導者が安保理改革の早期実現にコミットしたことを想起。G4外相は,遅くても2015年までに既存の合意を具体的な成果につなげるための取組を強化する必要性を強調。
- G4外相は,改革された安保理に関する共通のビジョンを改めて強調。新たな常任理事国を目指すとのコミットメント,及び各国が新常任理事国候補国として互いに支持し合うことを表明。G4外相は,安保理改革について途上国,特にアフリカ諸国との対話を強化する重要性を強調し,日本が本年6月に初めて開催した安保理改革に関する日・アフリカ首脳会合の取組を評価。
- G4外相は,安保理改革に関する政府間交渉第9ラウンドの結果について議論。G4外相は,圧倒的多数の加盟国が安全保障理事会の常任・非常任双方のカテゴリーの拡大について支持を表明していることを踏まえ,それが加盟国間の交渉過程において重要なパラメーターとなるべきとの考えを再度表明。G4外相は,政府間交渉議長が果たしている重要な役割を強調し,改めてその勧告を歓迎し、さらなる交渉の基礎となる簡潔な作業文書の作成を求めることで一致。
- G4外相は,第68回総会で政府間交渉のプロセスを直ちに継続するとの総会決定を歓迎し,今会期において具体的な進展を達成する必要性を強調。また,引き続き,真のテキストに基づく交渉の中で,他の加盟国,特にアフリカ諸国と柔軟性の精神をもって緊密に協力するコミットメントを表明。
- G4外相は,イェレミッチ第67回国連総会議長及びタニン議長の取組に謝意を表明。また,改革を実現するためアッシュ第68回議長と緊密に協力することにつき期待を表明。