国連外交
安保理改革に関するG4外相会合(結果概要)
平成25年9月26日



9月26日(木曜日)10時25分から約40分間(現地時間),国連総会出席のためニューヨークを訪問中の岸田外務大臣は,安保理改革に関するG4(日本,ブラジル,ドイツ,インド)外相会合(於:インターコンチネンタル・ホテル)に出席したところ,概要以下のとおり。
1. 出席者
日本:岸田外務大臣(議長),ブラジル:フィゲイレド外務大臣,ドイツ:ヴェスターヴェレ外務大臣,インド:クルシード外務大臣
2. 会合の概要
(1) 本会合では,先の国連総会会期における安保理改革に関するG4の取組を振り返り,安保理改革の現状について認識を共有するとともに,今後の進め方について,意見交換を行った。
(2) G4外相は,国連が創設されてから70年近くが経過しており,安保理はとっくに改革されていなければならないことを強調した。G4外相は,10年近く前の2005年国連首脳会合の成果文書において国際社会の指導者が安保理改革の早期実現にコミットしたことを想起し,遅くても2015年までに既存の合意を具体的な成果につなげるための取組を強化する必要性を強調した。
(3) G4外相は,改革された安保理に関する共通のビジョンを改めて強調し,新たな常任理事国を目指すとのコミットメント,及び各国が新常任理事国候補国として互いに支持し合うことを表明した。G4外相は,安保理改革について途上国,特にアフリカ諸国との対話を強化する重要性を強調し,日本が本年6月に初めて開催した安保理改革に関する日・アフリカ首脳会合の取組を評価した。
(4) G4外相は,安保理改革に関する政府間交渉第9ラウンドの結果について議論を行い,政府間交渉議長の勧告の内容を歓迎し,さらなる交渉の基礎となる簡潔な作業文書の作成を求めることで一致した。
(5) G4外相は,今次総会で政府間交渉のプロセスを直ちに継続するとの総会決定を歓迎し,今会期において具体的な進展を達成する必要性を強調した。また,引き続き,真のテキストに基づく交渉の中で,他の加盟国,特にアフリカ諸国と柔軟性の精神をもって緊密に協力するコミットメントを表明した。