日本の安全保障と国際社会の平和と安定
弾道ミサイルの拡散に立ち向かうためのハーグ行動規範
(Hague Code of Conduct against Ballistic Missile Proliferation : HCOC)
(第12回総会)
平成25年6月7日
5月30日及び31日,ウィーンにおいて開催された「弾道ミサイルの拡散に立ち向かうためのハーグ行動規範」(HCOC)の第12回総会(76か国が参加登録を行った。)に関する参加国プレスリリースの概要は以下のとおり。
- 参加国は,信頼醸成と透明性のための唯一の多数国間の枠組みであるHCOCの重要性を認識した。このようなHCOCの重要性は、HCOCの10周年に際しての潘基文(パン・ギムン)国連事務総長のメッセージにおいても強調された。
- 前議長国である韓国は,HCOCの普遍化の促進と参加国による履行強化のために行った過去一年間の取組を概括した。昨年の総会において2013-2014年議長国として選出された日本は,全ての側面においてHCOCを完全かつ包括的に履行すること,HCOCの普遍化プロセスを前進させるためのアウトリーチ活動を強化することを今後一年間の議長国の目標として紹介した。
- 現在,134カ国がHCOCに参加している。参加国は,特にHCOCの10周年を記念するため、前議長国、関心国及びEUにより実施された様々なアウトリーチ活動を評価した。
- 参加国は,世界のいくつかの地域において国際社会の現在進行中の懸念となっている大量破壊兵器及びその運搬手段の拡散による国際の平和と安全に対する脅威を再確認した。この関連で,国連安全保障理事会が同理事会決議第2087号により適切に対応した北朝鮮による弾道ミサイル技術を用いた2012年12月12日の発射について言及がなされた。このような状況を踏まえ,参加国は,特にそのような地域からのHCOCへの新規参加を推奨することを検討した。
- 参加国は,HCOCを支持する国連総会決議第67/42号の重要性を改めて表明するとともに、同決議が第67回国連総会において162の国連加盟国の支持を得て採択されたことを歓迎した。このことは、参加国が継続して支持しているHCOCの普遍化が更に進展する潜在性を示している。
- 参加国は,特に事前発射通報の提出及び年次報告のタイムリーな提出について、HCOCの完全な履行の重要性を強調した。