ODAとは? ODA予算・実績

国別援助実績
1991年~1998年の実績
[16]セント・クリストファー・ネイヴィース


1.概 説

 (1) セント・クリストファー島とネイヴィース島とからなる、人口、面積とも中南米諸国の中では最も小さい島嶼国である。1983 年に英国から独立したが、独立前の80 年以来の連立与党が95 年7 月の総選挙で敗北し、セント・キッツ・ネイヴィース労働党(SKNLP )のダグラス党首が首相に就任した。外交面では、カリブ海諸島及び英国との関係が緊密である。
 (2) 経済面では、農業、特に砂糖生産に依存してきたが、近年経済多角化政策の下で、農産物の多様化、観光業の育成が進められている。90 年代に入り、観光、農業、製造業が高い伸びを示し、比較的高い成長率と低い物価上昇率を維持している。97 年は、砂糖生産及び建設部門の好況を背景に3 %の成長が見込まれている。製造業及び観光業は緩やかな伸びを見せている。
 (3) 我が国とは85 年に外交関係を開設した。93 年より開始された日・カリブ協議(カリブ共同体との政策対話)等を通じ、二国間関係は強化されつつある。


2.我が国の政府開発援助の実績とあり方

 (1) セント・クリストファー・ネイヴィースは比較的所得水準が高く、国家規模も小さいので、援助実績は多くない。
 (2) 技術協力では、87年度以来研修員を受入れている。無償資金協力では、89、95及び98年度のハリケーン被害に対する緊急援助のほか、92年度に文化無償資金協力を、97年度には草の根無償資金協力を実施した。

 (参考1)主要経済指標等

90年 95年 96年 97年
人口(千人) 40 41 41 41
名目GNP 総額(百万ドル) 133 212 240 256
一人当たり(ドル) 3,330 5,170 5,870 6,260
経常収支(百万ドル) -46.97
財政収支(百万東カリブ・ドル) -0.05
消費者物価指数(90年=100) 100.0 117.63 129.95
DSR(%) 2.9 5.1 4.3 3.9
対外債務残高(百万ドル) 45.2 56.3 58.3 62.0
為替レート(年末、1USドル=東カリブ・ドル) 2.7000 2.7000 2.7000 2.7000
分類(DAC/国連) 高中所得国/-
面積(千㎞2 0.4

 

(参考2)主要社会開発指標

90年 最新年 90年 最新年
出生時の平均余命
(年)
70(97年) 乳児死亡率
(1000人当たり人数)
所得が1ドル/日以下
の人口割合(%)
5歳未満児死亡率
(1000人当たり人数)
下位20%の所得又は
消費割合(%)
妊産婦死亡率
(10万人当たり人数)
成人非識字率(%) 10(95年) 避妊法普及率
(15-49歳女性/%)
初等教育純就学率
(%)
安全な水を享受しうる
人口割合(%)
女子生徒比率
(%)
初等教育 森林面積(1000km2)
中等教育

 


3.政府開発援助実績

(1)我が国のODA実績

(支出純額、単位:百万ドル)

暦年 贈   与 政府貸付 合 計
無償資金協力 技術協力 支出総額 支出純額
94
95
96
97
98
0.22(85)
-(-)
-(-)
-(-)
0.08(62)
0.04(15)
0.53(100)
0.39(100)
0.13(100)
0.06(46)
0.26(100)
0.53(100)
0.39(100)
1.13(100)
0.13(100)




-(-)
-(-)
-(-)
-(-)
-(-)
0.26(100)
0.53(100)
0.39(100)
0.13(100)
0.13(100)
累計 0.34(18) 1.51(82) 1.84(100) -(-) 1.84(100)

 (注)( )内は、ODA合計に占める各形態の割合(%)。

 (3)DAC諸国・国際機関のODA実績

国際機関、ODANET

(支出純額、単位:百万ドル)

暦年 1位 2位 3位 4位 5位 うち日本 合 計
95
96
97
英国
英国
英国

0.8
1.3
0.4

日本
フランス
フランス

0.5
0.9
0.2

フランス
日本
日本

0.3
0.4
0.1

カナダ
オランダ
カナダ

0.0
0.0
0.0

ドイツ

ドイツ

0.0

0.0

0.5
0.4
0.1
1.7
2.6
0.7
DAC諸国、ODA NET

(支出純額、単位:百万ドル)

暦年 1位 2位 3位 4位 5位 その他 合 計

95
96
97

CEC
WFP
CDB

0.3
0.4
3.6

UNDP
UNTA
CEC

0.3
0.2
1.3

UNTA
UNDP
UNTA

0.1
0.1
0.3


CEC
UNDP


0.1
0.0



0.0
0.0
0.0
0.8
0.8
5.3

 

 (3)年度別・形態別実績

(単位:億円)

年度 有償資金協力 無償資金協力 技術協力
90年度
までの
累計
なし

0.06億円

内訳は、1997年版のODA白書参照、もしくはホームページ参照(http://www.mofa.go.jp/mofaj/b_v/odawp/index.htm)

0.27億円
研修員受入
機材供与

5人
13百万円

91 なし

なし

なし

92 なし

0.23億円

国立中高等学校に対する理科教材 (0.23)

0.03億円
研修員受入

1人

93 なし なし 0.06億円
研修員受入

1人

94 なし なし 0.02億円
研修員受入

1人

95 なし なし なし

96 なし なし 0.12億円
研修員受入
専門家派遣
機材供与

3人
2人
0.6百万円

97 なし

0.10億円

草の根無償(1件) (0.10)

0.12億円
研修員受入

4人

98 なし

なし

0.11億円
研修員受入
機材供与

3人
5.5百万円

98年度
までの
累計
なし

0.39億円

0.74億円
研修員受入
専門家派遣
機材供与

18人
2人
18.7百万円

(注)1.「年度」の区分は、有償資金協力は交換公文締結日、無償資金協力及び技術協力は予算年度による。(ただし、96年度以降の実績については、当年度に閣議決定を行い、翌年5月末日までにE/N署名を行ったもの。)
   2.「金額」は、有償資金協力及び無償資金協力は交換公文ベース、技術協力はJICA経費実績ベースによる。
   3.90年度から90年度までの無償資金協力実績の内訳は、1997年版のODA白書参照、もしくはホームページ参照(http://www.mofa.go.jp/mofaj/b_v/odawp/index.htm)



このページのトップへ戻る
前のページへ戻る次のページへ進む目次へ戻る