ODAとは? ODA予算・実績

国別援助実績
1991年~1998年の実績
[2]アンティグァ・バーブーダ


1.概説

 (1) 1981年の英国からの独立前からV.バード首相が政権を担当していたが、94年よりは同首相の次男であるL.バード首相が政権を担っている。外交面では、米国との友好関係維持、カリブ海諸国及び英国との関係を重視している。近年、同国を含むカリブ共同体(CARICOM)(注)加盟諸国は、外交政策を調整するなどして、国際社会における発言力を強めてきており、国連をはじめとする国際機関等においては、共同体内で意思統一もしくは調整を行っている。
(注)CARICOM(Caribbean Community)は、73年、旧英国植民地を中心に単一市場経済の形成を目標として発足した。加盟国・地域は、アンティグァ・バーブーダ、ガイアナ、グレナダ、スリナム、セント・ヴィンセント及びグレナディーン諸島、ジャマイカ、セント・クリストファー・ネイヴィース、セント・ルシア、ドミニカ国、トリニダッド・トバゴ、バハマ、バルバドス、ベリーズ、英領モンセラットの13か国。また、97年7月、ハイティが加盟を承認された。
 (2) 経済面では、観光業の成長を主因に80年代半ばに高い成長率を達成したが、90年代に入り経済は停滞し始めた。観光業以外にほとんど産業が育成されておらず、災害等外的要因に大きく左右される。97年のGDP成長率は、観光業及び建設業の好況を主因として4.8%となった。
 (3) 我が国との関係は、貿易を含め稀薄であったが、93年より開始された日・カリブ協議(CARICOMとの政策対話)、駐日大使の任命(97年7月)等を通じ、強化されつつある。

 (参考1) 主要経済指標等

90年 95年 96年 97年
人口(千人) 79 65 66 66

名目GNP

総額(百万ドル) 363

482 489
一人当たり(ドル) 4,600

7,330 7,380
経常収支(百万ドル) -30.99 -0.51 -39.76

財政収支(百万ドル)
消費者物価指数(90年=100) 100.0 114.1 118.7
DSR(%)
対外債務残高(百万ドル)
為替レート(年末、164ドル=東カリブ・ドル) 2.7000 2.7000 2.7000 2.7000
分類(DAC/国連) 高中所得国/-
面積(千㎞2 0.4
 

 (参考2) 主要社会開発指標

90年 最新年

90年 最新年
出生時の平均余命(年) 75(97年) 乳児死亡率
(1000人当たり人数)
所得が1ドル/日以下の人口割合(%) 5歳未満児死亡率
(1000人当たり人数)
下位20%の所得又は消費割合(%) 妊産婦死亡率
(10万人当たり人数)
成人非識字率(%) 5x(95年) 避妊法普及率
(15-49歳女性/%)
初等教育純就学率(%) 安全な水を享受しうる人口割合(%)
女子生徒比率(%) 初等教育 森林面積(1000km2
中等教育

 


2.我が国政府開発援助の実績とあり方

 (1) アンティグァ・バーブーダは独立後日が浅く、我が国との関係も比較的稀薄であり、所得水準が高く国家規模も小さいことから、我が国の援助実績は少ない。
 (2) 技術協力として、研修員受入れ及び少額の機材供与実績があり、97年度は経済政策専門家を派遣した。


3.政府開発援助実績

(1) 我が国のODA実績

 (支出純額、単位:百万ドル)
暦年 贈   与 政府貸付 合   計
無償資金協力 技術協力 支出総額 支出純額

94
95
96
97
98

-(-)
-(-)
-(-)
-(-)
3.80(94)
-(-)
0.01(100)
0.01(100)
0.33(100)
0.24( 6)
-(-)
0.01(100)
0.01(100)
0.33(100)
4.04(100)




-(-)
-(-)
-(-)
-(-)
-(-)

-(-)
0.01(100)
0.01(100)
0.33(100)
4.04(100)

累計 3.84(81) 0.91(19) 4.75(100) -(-) 4.75(100)

 (注) (  )内は、ODA合計に占める各形態の割合(%)。

 (2) DAC諸国・国際機関のODA実績

DAC諸国、ODA NET

(支出純額、単位:百万ドル)

暦年 1位 2位 3位 4位 5位 うち日本 合計
95
96
97
英国 0.8
英国 1.1
英国 0.5
ニュージーランド 0.0
カナダ 0.0
日本 0.3
オランダ 0.0
フランス 0.0
カナダ 0.2
ドイツ 0.0
日本 0.0
ドイツ 0.0



0.0
0.3
0.8
1.1
1.0

国際機関、ODA NET

(支出純額、単位:百万ドル)

暦年 1位 2位 3位 4位 5位 その他 合計
95
96
97
CEC 0.5
CEC 0.9
CEC 1.4
UNDP 0.1
WFP 0.5
UNDP 0.2
UNTA 0.1
UNTA 0.2
UNTA 0.1
UNFPA 0.0
UNDP 0.1
CDB -2.0

UNFPA 0.0
0.0
7.6
0.0
0.7
9.3
-0.2

 

 
(3) 年度別・形態別実績

(単位:億円)

年度 有償資金協力 無償資金協力 技術協力
90年度までの累計

なし

0.06億円

(内訳は、1997年版のODA白書参照、もしくはホームページ参照
(http://www.mofa.go.jp/mofaj/b_v/odawp/index.htm))

0.16億円

研修員受入 5人
機材供与 6百万円

91 なし なし

0.03億円

研修員受入 1人

92 なし なし 0.03億円
93 なし

なし

なし
94 なし なし なし
95 なし なし なし
96 なし なし

0.07億円

研修員受入 1人
調査団派遣 4人

97

なし

12.80億円

セント・ジョンズ水揚・流通施設建設計画 (12.80)

0.52億円

研修員受入 1人
専門家派遣 2人
調査団派遣 12人
機材供与 3.8百万円

98 なし なし

0.24億円

研修員受入 2人
専門家派遣 1人
調査団派遣 2人
機材供与 8.6百万円

98年度までの累計 なし 12.86億円

1.06億円

研修員受入 10人
専門家派遣 3人
調査団派遣 18人
機材供与 18.8百万円

(注)1.「年度」の区分は、有償資金協力は交換公文締結日、無償資金協力及び技術協力は予算年度による。(ただし、96年度以降の実績については、当年度に閣議決定を行い、翌年5月末日までにE/N署名を行ったもの。)
   2.「金額」は、有償資金協力及び無償資金協力は交換公文ベース、技術協力はJICA経費実績ベースによる。3.90年度から
     90年度までの無償資金協力実績の内訳は、1997年版のODA白書参照、もしくはホームページ参照
     (http://www.mofa.go.jp/mofaj/b_v/odawp/index.htm)



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