開発協力トピックス7
ODA広報
世界で役立つ日本のODA、日本人の貢献をもっと知ってほしい!
●開発協力の情報発信
2020年に実施した内閣府世論調査注1では、持続可能な開発目標(SDGs)に対する意識の高まりなども受け、「今後の開発協力のあり方」について、回答者の85.7%が「積極的に進めるべきだ」または「現在程度でよい」と回答し、開発協力に対して前向きな評価を示しました。感染症や気候変動などの地球規模課題に国際社会と連携して対応するとともに、国際社会における日本の地位を高めていくためにも、この開発協力を推進するための公的資金であるODAは重要な外交的ツールとなっています。
外務省は、ODAの必要性や実際の姿を一層理解してもらうため、外務省ホームページ、メールマガジン、SNS、YouTubeなど様々なメディアを通じて積極的に広報しており、広く国民に届くような情報発信に努めています。
●ドキュメンタリーシリーズ

ドキュメンタリーシリーズ

鷹の爪団の行け!ODAマン
ODAのリアルな現場をドキュメンタリー動画で紹介する「ODAの挑戦者たち」シリーズ注2では、インドの地下鉄建設現場で奮闘(ふんとう)する女性エンジニア、ケニアのオルカリア地熱発電プロジェクトでトラブル解決に尽力する技術者、福井県若狭町の建設会社が取り組んだラオスの人材育成プロジェクト、札幌市の地質調査会社がボリビアの井戸補修に挑み、初の海外進出を通じて会社組織と社員とがともに成長できたと語る様子などを発信しています。
また、作家・タレントの又吉直樹(またよしなおき)氏をナビゲーターとして「人間の安全保障」をテーマに、防災、平和構築、保健・医療などの分野で活躍するフロントランナーとの対談を通じ、彼らの熱い思いへと迫る「世界の未来をつくる日本人たち」シリーズ注3を公開しています。
●鷹の爪団の 行け!ODAマン
また、外務省のODA広報キャラクターとして、4年目を迎えたODAマン(広報・情報公開・情報発信の強化も参照。)も、世界で役立つ日本のODAを知ってもらうため、様々な動画を発信注4しています。2021年は道路、港湾、鉄道などインフラ分野の支援を取り上げた「発展への道にODAの巻」、「港湾整備でパートナー“シップ”!の巻」、「都市鉄道を通して未来を描くの巻」の3作品を公開しました。ODAの入門編として学校、大学の授業などでも是非ご活用ください。
●グローバルフェスタJAPAN2021
2021年10月には、国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN」注5を2年ぶりに開催しました。30回目を迎えた今回のテーマは、「多様性あふれる世界 思い描く未来を語ろう」。国際協力に携わるNGO、国際機関、企業、大学等による展示や活動報告をはじめ、多彩なゲストが登場するステージプログラムや体験イベントなどが対面参加とオンライン配信のハイブリッド形式で行われ、リアル(会場)・オンラインあわせて2日間で延べ1万人以上が参加・視聴しました。
外務省は、多様性や地方活性化・中小企業の海外展開、若者世代の参画をテーマにしたパネルディスカッションやトークセッションを実施。さらに、恒例の外務省フォトコンテストでは、過去最多の234点の応募があり、プロカメラマンの青木弘(あおきひろし)氏やライカカメラジャパン株式会社の米山和久(よねやまかずひさ)氏を審査員に迎えて、受賞作品を選びました。結果は、ODAホームページの開催報告注5をご覧ください。
注1 2020年10月から12月、内閣府が調査機関に委託し、日本全国の18歳以上の日本国籍を有する3,000名を対象に郵送法で令和2年度外交に関する世論調査が行われた(https://survey.gov-online.go.jp/r02/r02-gaiko/index.html)。
注2 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sanka/page24_000070.html
注3 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sanka/page23_001312.html
注4 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/press/event/page22_001008.html
注5 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/press/event/page23_001313.html