2017年版開発協力白書 日本の国際協力

開発協力トピックス2

世界中に笑顔の種まきをして30年~草の根・人間の安全保障無償資金協力~

くさのネコ

「草の根無償」誕生30周年を前に、2017年に東京で開催された「グローバルフェスタJAPAN2017」に登場。手に草を持ち、世界中の人々に笑顔を届けます。

 草の根・人間の安全保障無償資金協力って何だと思うにゃん?

 草の根・人間の安全保障無償資金協力って、長い名称だから、略して草の根無償っていわれることもあるんだ。草の根無償はね、開発途上国で生命の危機や厳しい生活状況に晒(さら)されている人を守るために日本が行っている支援だにゃん。
「ク・サ・ノ・ネ」で覚えてね。

 どんな支援をしているかって?

 小・中学校を建てたり、病院に医療機材を整備したり、井戸を掘ったりと様々な支援をしているだにゃん。ほかにも、日本で使われなくなった消防車や救急車をリサイクルして使ってもらう支援もあるよ。リサイクルについては、また後で詳しく説明するね!

エルサルバドル:平成28年度「イサルコ市ロス・サペス地区初等学校整備計画」

エルサルバドル:平成28年度「イサルコ市ロス・サペス地区初等学校整備計画」

 写真を見ても、日本って色々な支援をしていることが分かるね。
具体的にはどんな国に支援をしていると思う?

 141か国、1地域が対象になっているんだよ。

 そんなに多くの国と地域に支援をしてるってすごいね!
そもそも草の根無償っていつから始まったか知ってる?

 平成元年に始まったから、草の根無償は平成30年で30年目になるんだよ。平成元年は32か国に対して95件、約3億円の支援をしたんだ。平成28年度には、122か国・1地域に対して、822件、約92億円の支援をしたから、この30年で大きく日本の支援が広がったことが分かるね。

 実際には、どんな方法で支援しているか知ってる?

 草の根無償は、地域に密着した支援をするために、草の根レベルで活動する様々な団体を通じて支援しているよ。たとえば、現地で活動するNGO(非政府組織)や国際NGO、地方公共団体、教育機関、医療機関へ支援をしているんだよ。色々なニーズに対してきめ細やかな対応を行っているんだよ。

 やっぱり・・草の根無償ってすごいでしょ!

 さっきのリサイクルの話。リサイクルで消防車や救急車を支援することもあるんだけど、詳しく説明するにゃん!

 日本で使われていた消防車や救急車などを海外の必要とする国・地域で使ってもらうための支援なんだよ。たとえば、消防車だと、整備と輸送の費用を支援しているんだよ。

ケニア:平成27年度「ナイロビ郡における中古消防車再利用計画」

ケニア:平成27年度「ナイロビ郡における中古消防車再利用計画」

 日本の車両が海外でたくさん再利用されているってことが分かるね!日本では「もったいない!」といってモノを大切にする文化があるけれど、そうした文化が海外でも生きてるってことだよね!

草の根無償の総予算額・件数の推移

(草の根無償ホームページ:http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shimin/oda_ngo/kaigai/human_ah/index.html

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