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アスンシオン市関係者との意見交換 千葉市とのさらなる連携に向けて
在パラグアイ日本国大使館 三等書記官(地方連携担当官) 鈴木 咲央里
1 はじめに
2023年3月29日(水曜日)、在パラグアイ日本国大使館は、大使公邸にて、首都アスンシオン市関係者と意見交換を行いました。
2 アスンシオン市と千葉市の連携
南米パラグアイの首都であるアスンシオン市は、1970年より千葉市と姉妹都市協定を結んでおり、2019年には、姉妹都市提携50周年を迎えました。今回の意見交換は、長きにわたり友好関係を有するアスンシオン市と千葉市の間の連携をさらに強化することを目的に開催されました。
同意見交換には、ロドリゲス・アスンシオン市長をはじめ、ベルナル同市議会議長及びフォレスティエリ同副議長を含む市議会関係者、アスンシオン市役所関係者、日系人関係者等約30名が参加しました。同意見交換では、アスンシオン市と千葉市の市民がサッカーを通じて繋がることを目的に制作された姉妹都市提携50周年記念動画が放映され、和やかな雰囲気のなか実施されました。冒頭あいさつで、中谷在パラグアイ日本国特命全権大使は、長らく続くアスンシオン市と千葉市の交流関係を更に強化してきたい旨発言し、続いて乾杯の挨拶を行ったロドリゲス市長も、2019年の熊谷俊人千葉市長(当時)のアスンシオン訪問時にアスンシオン市議会議長(当時)として同訪問を受け入れたことを懐かしく感じる、両市の友好関係強化に向けて引き続き取り組んでいくと応じました。
3 今後の連携強化・協力に関して
今後の更なる連携強化に向けて、人的交流の活性化が期待されます。2019年には、姉妹都市提携50周年に際して当時の熊谷千葉市長ら千葉市代表団がアスンシオンを訪問し、両市間の青少年交流(隔年で千葉市とアスンシオン市を交互に訪問)を実施していくことが確認されました。その後、コロナ禍により青少年交流事業は一時中断されてしまっていますが、2022年10月には、アスンシオン市の少年サッカー関係者が千葉市を訪問するなど、人的交流の活性化に向けた機運が高まっており、両市間の交流活性化が期待されます。
アスンシオン市との今後の協力に関して、2023年9月初旬には同市に所在するパラグアイ・日本・人造りセンター(1988年に無償資金協力で設立され、2023年8月に創立35周年を迎える)にて「第7回日パラグアイ交流展」が予定されており、パラグアイ都道府県人会連合会が主導し、日本の様々な県の魅力を発信する予定のところ、地方連携強化に資する機会となることが期待されます。また、3年後の2026年にはパラグアイへの日本人移住90周年が控えており、アスンシオン市とも幅広い形で協力していくことが期待されます。重層的な取り組みを通じて、アスンシオン市との地方連携強化に積極的に取り組んでまいります。