
(仮訳)
戦略的な経済上の連携に関する
日本国とチリ共和国との間の協定の
署名に当たっての共同声明
(英文はこちら)
- 我々、麻生太郎日本国外務大臣及びアレハンドロ・フォックスレイ・リオセコ・チリ共和国外務大臣は、長い間にわたる両国民の友好関係が永続的な協力関係に発展したことを想起し、両国が、両国相互及び国際社会全体の安定、安全保障及び繁栄に貢献するため、どのように緊密に協力していくべきかについて率直な話し合いを行った。
- このため、我々は、二国間の経済的及び政治的な関係を更に促進し及び深化させるため、協働していくとの決意を確認した。
- 本日、我々は、両国首脳の指導のもとに迅速に交渉が終了したことを歓迎し、戦略的な経済上の連携に関する日本国とチリ共和国との間の協定(以下「協定」という。)に署名した。協定の署名により、我々の連携における新たな一章が始まることとなった。
- 協定は、物品、人、投資及びサービスの国境を越える移動を増加させ、両国間の戦略的な経済上の連携を強化するものである。さらに、協定は、知的財産の保護、競争政策及びビジネス環境の整備について規定している。また、この共同声明には、ダンピング防止措置及び貿易の技術的障害(TBT)に関する声明が添付される。
- また、我々は、経済関係を強化させるにあたり、環境及び労働に関する問題についても適切な考慮を払う重要性を強調した。この共同声明には、これらの問題に関する声明も併せて添付される。
- 我々は、協定の署名により、日本とチリがそれぞれの競争力を最大限に生かし、両国の経済発展を促進することで、両国国民に更なる繁栄と安定がもたらされることを期待する。
- 我々は、日本とチリとの間の経済的な絆の強化により、日本と南米との経済関係及びチリとアジアとの経済関係が促進され、太平洋を越えた貿易と投資の流れに新たな刺激が与えられるとの見解を共有する。我々は、両国が経済交流を活性化することにより、アジア太平洋地域の繁栄に共に寄与することを確信する。
- 我々は、本年、日本・チリ修好110周年を迎えることを想起し、日本とチリの政府と国民を代表して、両国間の経済関係を更に高度な次元へ発展させる協定に署名することを祝福する。
東京、2007年3月27日
麻生太郎
日本国外務大臣
アレハンドロ・フォックスレイ
チリ共和国外務大臣