巻頭特集 2019~2020年を見据えて ─主要な外交・国際交流の機会─
2019年から2020年は、日本がG20大阪サミットやTICAD7等の国際会議を主催する重要な年となります。
ラグビーワールドカップ2019大会、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の機会にも、世界各国から数多くの首脳、閣僚が訪日予定です。
これらの機会を最大限に活用し、国際社会の平和と安定に貢献する日本の取組を国際社会にアピールし、戦略的な外交を展開していきます。
G20大阪サミット

G20サミットは、2008年に経済・金融危機に対処するため発足し、「国際経済協調の第一のフォーラム」として、経済分野で大きな影響力を有してきました。2019年、日本が初めて主催国となるG20大阪サミットでは、自由貿易の推進やイノベーションを通じた世界の経済成長の牽引(けんいん)と格差への対処、開発・地球規模課題への貢献を通じ、あらゆる主体が活躍できる、自由で開かれた、包摂的かつ持続可能な社会の実現を目指します(特集「G20大阪サミット」223ページ参照)。
■日程:2019年6月28日(金)~29日(土)
■開催地:大阪市


G20ブエノスアイレス・サミット(2018年12月、アルゼンチン 写真提供:内閣広報室)
TICAD7

アフリカ開発会議(TICAD)は、1993年に日本が立ち上げたアフリカ開発に関する首脳級の国際会議です。包摂的かつオープンなフォーラムとして、アフリカのオーナーシップと国際社会のパートナーシップの理念を具現化してきました。2019年8月には横浜でTICAD7が開催予定です。アフリカ諸国、国際機関や市民社会等から多くの参加者が集まります(特集「TICAD7 開催地 横浜市との連携」130ページ参照)。
■日程:2019年8月28日(水)~30日(金)
■開催地:横浜市


第6回アフリカ開発会議(TICADⅥ)(2016年8月、ケニア 写真提供:内閣広報室)
ラグビーワールドカップ2019

4年に一度開催される15人制ラグビーの世界王者決定戦であるラグビーワールドカップが、日本で開催されます。ラグビーワールドカップは、夏季オリンピック・パラリンピック、FIFAワールドカップ(サッカー)と並ぶ世界三大スポーツイベントの一つと言われています。アジアでの初開催でもあり、日本への注目が期待されます(コラム「『4年に一度じゃない。一生に一度だ。』(ラグビーワールドカップ2019) 240ページ参照)。
■日程:2019年9月20日(金)~11月2日(土)
■開催地:全国12会場



第14回国連犯罪防止刑事司法会議

国連犯罪防止刑事司法会議(通称「コングレス」)は、犯罪防止・刑事司法分野における国連最大規模の国際会議であり、第13回コングレスには、149か国から約4,000名が参加しました。第14回コングレス(京都コングレス)では全体テーマである「2030アジェンダの達成に向けた犯罪防止、刑事司法及び法の支配の推進」の下、犯罪防止・刑事司法分野の対策や国際協力の在り方が議論されます(第3章第1節3(3)154ページ参照)。
■日程:2020年4月20日(月)~27日(月)
■開催地:京都市


2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会
夏季オリンピック・パラリンピック競技大会としては、1964年の東京大会以来56年振りの開催となります。「全員が自己ベスト」、「多様性と調和」、「未来への継承」をスローガンに、オリンピックには33競技339種目約1万1,000選手、パラリンピックには22競技540種目約4,400選手が参加し、互いに競い合います(第3章第4節 243ページ参照)。
■日程:オリンピック競技大会 2020年7月24日(金)~8月9日(日)
パラリンピック競技大会 同年8月25日(火)~9月6日(日)
■開催地:東京を中心に42会場


