APEC(アジア太平洋経済協力、Asia Pacific Economic Cooperation)
APECビジネス諮問委員会
                    (ABAC:APEC Business Advisory Council)
令和7年10月24日
                        
                    
                                
                                ABAC日本委員から「APEC首脳への提言」を石破総理へ手交(2024年11月) (写真提供:内閣広報室)
1 概要
- (1)1995年に大阪で開催されたAPEC閣僚会議及び首脳会議において、APECの全ての活動へのビジネス界による協力及び関与が重要であるとの認識から、APECビジネス諮問委員会(ABAC)の設立が決定されました。ABACは、APECエコノミーのビジネス関係者で構成されるAPEC唯一の公式諮問機関として、ビジネス界が重視する課題に関し、APEC首脳に対して直接提言を行うことが期待されており、毎年秋に開催されるAPEC首脳会議に向けて提言を提出しています。また、APEC首脳会議においては、ABACからの提言に基づき、ABAC委員とAPEC首脳との対話を実施しています。
 - (2)ABAC委員は、APECに参加するエコノミーからそれぞれ3人を超えない範囲で首脳により指名されることとなっています。
 - (3)ABAC国際事務局はフィリピンに設置されています。
 - (4)ABACは通常年に4回会議を開催して首脳への提言をまとめています。
 
2 ABAC日本委員
- (1)日本委員は次の5名が就任されています(就任順)。
		
- 鈴木 純 帝人株式会社 シニア・アドバイザー
 - 池田 潤一郎 株式会社商船三井 取締役会長
 - 古澤 満宏 株式会社三井住友銀行 国際金融研究所 理事長
 - 坂口 利彦(代理委員)帝人株式会社 ミッション・エグゼクティブ
 - 渡邉 達郎(代理委員)株式会社商船三井 常務執行役員
 
 - (2)ABAC日本委員の活動支援を目的に、1999年12月にABAC日本支援協議会が発足しました(会長:平野 信行 株式会社三菱UFJ銀行 特別顧問)。同協議会の事務局は経団連会館内に設置されています。
 
3 ABACの活動
(1)ABAC会議
ABACは、その年のテーマに沿った専門分野での議論を進めるため、定期的な作業部会及びタスクフォース会合に加え、意思決定を行う全体会議を原則毎年4回開催しています。
2024年8月1日~4日に東京で第3回ABAC会議が開催されました。日本で全体会議が開催されるのは6年振りです。
(2)APEC首脳への提言
2025年の提言書では、ABAC年間テーマ「橋渡し(Bridge)、ビジネス(Business)、先にある(Beyond)」のもと、「相違を越えてつながりを強める橋渡しとなる」、「ビジネスに成長を推し進める力を与える」及び「短期的な課題の先にある持続可能な繁栄を見据える」ことを目指し、ア 地域経済統合、イ 持続可能性、ウ 人工知能(AI)とデジタル・イノベーション、エ バイオとヘルスケア、オ 金融と経済の5分野における提言がなされました。
- 石破総理大臣のAPEC首脳とAPECビジネス諮問委員会(ABAC)との対話への参加について(令和6年11月15日)
 - APECビジネス諮問委員会(ABAC)日本委員による石破総理表敬及び「APEC首脳への提言書」の手交(令和6年11月5日)

 - APECビジネス諮問委員会(ABAC)日本委員による茂木大臣表敬(令和7年10月24日)
 - 【参考】2025年「APEC首脳への提言書」の概要(ABAC日本支援協議会(外部リンク)(PDF)
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