国連外交

令和7年5月28日
フレミング事務次長と握手する藤井副大臣の姿
フレミング事務次長と懇談中の藤井副大臣の様子

 5月28日、午後12時15分から約30分間、藤井外務副大臣は、メリッサ・フレミング国連事務次長(グローバル・コミュニケーション担当)(Ms. Melissa Fleming, Under-Secretary-General for Global Communications, United Nations)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、藤井副大臣から、訪日を歓迎するとともに、本会談に先立つ26日から27日にかけて、フレミング事務次長が大阪・関西万博を視察されたことを踏まえ、国連による万博参加を歓迎しました。また、日本政府は多国間主義にコミットしており、国連との協調を引き続き重視していく旨述べました。
     さらに、藤井副大臣から、国連が共催者の一つであるTICAD 9について、アフリカと国際社会の課題解決策を共に作り上げていきたく、国連と連携していきたいと述べました。これに対し、フレミング事務次長から、国連の予算状況が厳しさを増す中、グテーレス事務総長を始め、国連はアフリカ支援に前向きであり、TICAD 9の成功に向けて連携していきたい旨の発言がありました。
  2. このほか、両者はグテーレス事務総長がイニシアティブを発揮している安保理改革を含む国連改革に関して意見を交わしたほか、日本と国連が広報分野を含め一層の連携強化を図っていくことで一致しました。

(参考)メリッサ・フレミング事務次長(グローバル・コミュニケーション担当)

 メリッサ・フレミング事務次長は、令和元年9月より現職。国連のニュースやメディア、戦略広報及びデジタル・コミュニケーションを統括し、SDGs、気候危機、新型コロナウイルス感染症、偽・誤情報など喫緊の課題の克服を目指すキャンペーンを展開。フレミング事務次長の訪日は、今回が3回目。これまで、平成30年11月にUNHCRスポークスパーソンとして国連諸機関の広報責任者が集まる会合に出席するため、令和4年12月に木原内閣官房副長官、山田外務副大臣(いずれも当時)を始めとする政府関係者と面会のため、それぞれ訪日している。


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