国連外交

平成29年9月19日
代表撮影
代表撮影

9月19日,12時5分から約15分間(現地時間。日本時間20日(火曜日)午前1時5分),第72回国連総会出席のためニューヨークを訪問中の安倍総理は,アントニオ・グテーレス国連事務総長(H.E. Mr. Antonio GUTERRES, Secretary General of the United Nations)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭,グテ-レス事務総長から,日本の国連に対する貢献に謝意を表明するとともに,北朝鮮問題を始めとする様々な課題について日本と協力していきたいと述べました。これに対して,安倍総理から,国際社会は多くの課題に直面しており,貴事務総長と連携しながら,しっかり対処していきたい,事務総長の早期訪日に期待をすると述べました。
  2. 北朝鮮については,安倍総理から,全会一致で採択された安保理決議第2375号の全加盟国による完全な履行が極めて重要,この点につき貴事務総長の発信に感謝と述べました。さらに,北朝鮮の過去の行動を踏まえれば,意味ある対話には,まずは北朝鮮の非核化に向けた真剣な意思と行動が必要である,今は一層の圧力により,北朝鮮から対話を求めてくる状況を作り出すことこそ重要である旨述べました。
  3. さらに,拉致問題は安倍政権の最重要課題であり,理解と協力を期待する旨述べました。これに対して,グテ-レス事務総長からは,全ての加盟国による関連する安保理決議の完全な実施が重要である旨述べられ,さらに拉致問題について,連帯の表明があり,基本的人権の蹂躙であり,受け入れられない旨の発言がありました。双方は引き続き緊密に協力していくことを確認しました。
  4. 国連改革について,安倍総理から,事務総長の国連改革に向けた取組を支持,協力したい,ただ,安保理改革なしに国連改革は完結しない,今会期こそ目に見える前進を遂げたい,安保理改革の早期実現が国連改革に不可欠との発信を期待すると述べ,双方は国連改革について緊密に協力していくことを確認しました。

国連外交へ戻る