国連外交

平成29年12月14日
写真1:グテーレス国連事務総長と握手を交わす安倍総理大臣 グテーレス国連事務総長と握手を交わす安倍総理大臣 (写真提供:内閣広報室)
写真2:グテーレス国連事務総長との会談 グテーレス国連事務総長との会談 (写真提供:内閣広報室)
写真3:共同記者発表 共同記者発表 (写真提供:内閣広報室)

 本14日,午前11時35分から約80分間,安倍晋三内閣総理大臣は,アントニオ・マヌエル・デ・オリヴェイラ・グテーレス国連事務総長(H.E. Mr. António Manuel de Oliveira Guterres, Secretary-General of the United Nations)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。なお,会談後,安倍総理大臣とグテーレス国連事務総長は,共同記者発表を行い,その後,安倍総理大臣主催昼食会が行われました。

1 冒頭

  • (1)安倍総理大臣から,グテーレス国連事務総長の国連事務総長就任後初めての訪日を歓迎しました。
  • (2)また,安倍総理大臣から,UHCフォーラム2017へのグテーレス国連事務総長の出席に感謝の意を表明するとともに,国際社会が一致してユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の取組を推進するとの強いメッセージを打ち出すことができた,国連と連携してUHCを推進していきたい旨述べました。

2 北朝鮮

  • (1)安倍総理大臣とグテーレス国連事務総長は,朝鮮半島の非核化が地域の平和と安定のために不可欠であることで完全に一致しました。北朝鮮が核・ミサイル開発を継続する中,国連安保理決議の完全履行の必要性や,北朝鮮との間では対話のための対話では意味がなく,非核化に向けた意味ある対話でなければならないとの認識を共有しました。
  • (2)安倍総理大臣から,明15日の国連安保理閣僚級会合で圧力強化に資する力強いメッセージを共に発出したい旨述べ,緊密な連携を確認しました。
  • (3)安倍総理大臣からグテーレス国連事務総長に対し,拉致問題の早期解決に向け理解と協力を求め,支持を得ました。

3 国連改革

  • (1)安倍総理大臣から,今日の課題に対して一層効果的に対応できるような国連を目指すグテーレス国連事務総長の改革の取組を支持しており,日本も貢献していく旨述べました。
  • (2)また,安倍総理大臣から,国連改革と並行して安全保障理事会の改革を進めることが不可欠であり,グテーレス事務総長のリーダーシップに期待する旨述べました。

4 グローバルな課題

  • (1)安倍総理大臣から,日本は,保健・教育・防災・女性などの持続可能な開発目標(SDGs)の主要分野で国際協力を行っている旨述べ,自らが本部長を務めるSDGs推進本部を立ち上げ,国の内外でその取組をさらに加速化しているところであると説明しました。
  • (2)これらの日本の取組に対してグテーレス国連事務総長から高い評価が示され,SDGsの達成に向け,今後,日本と国連が一層緊密に連携していくことで一致しました。
  • (3)安倍総理大臣から,日本として,国際社会の平和と繁栄のために重要な役割を担う国連と協力しながら,引き続き国際社会が直面する様々な課題に取り組んでいく旨述べました。

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