国連外交
藤井外務副大臣の国連安全保障理事会閣僚級会合への出席(結果)
11月17日から19日まで、藤井比早之外務副大臣は、米国(ニューヨーク)を訪問し、中東情勢及びウクライナ情勢それぞれに関する国連安保理閣僚級会合に出席するとともに、出席閣僚や国連事務局幹部ほかとの会談等を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 安保理会合への出席
(1)安保理閣僚級会合への出席
18日、藤井副大臣は、11月に安保理議長を務める英国が主催した中東情勢及びウクライナ情勢それぞれに関する安保理閣僚級会合に出席し、我が国政府を代表してステートメントを実施しました。
(2)スーダンにおける文民保護に関する安保理決議案投票への参加
同日、安保理会合において、現在のスーダン情勢を踏まえ同国の文民保護を求める等を内容とする決議案が採決に付されたところ、藤井副大臣が我が国政府を代表して投票に参加し、長引く同国の人道状況への安保理としての対応を重視する立場から賛成票を投じました。なお同決議案は、ロシアの拒否権行使により否決されました。(賛成14、反対1、棄権0)
2 各国閣僚との会談・懇談
(1)ラミー英国外務・開発相との懇談
同日、藤井副大臣は、安保理会合の議長を務めたラミー英国外務・開発相 (Rt Hon David Lammy, Secretary of State for Foreign, Commonwealth and Development Affairs of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)と、安保理会合議場において短時間懇談し、地域情勢や二国間関係について意見交換を行いました。
(2)カシス・スイス連邦外務大臣との会談
同日、藤井副大臣は、イグナツィオ・カシス・スイス連邦外務大臣(H.E. Mr. Ignazio Cassis, Head of the Federal Department of Foreign Affairs of the Swiss Confederation)との会談を行いました。両者は、ウクライナにおける両国の取組や安保理改革を含む国連の機能強化についても意見交換を行い、同志国として二国間及び多国間での協力を一層強化していくことを確認しました。
(3)トーマス=グリーンフィールド米国国連大使との会談
同日、藤井副大臣は、リンダ・トーマス=グリーンフィールド米国国連大使(閣僚級)(The Honorable Linda Thomas-Greenfield, Representative of the United States of America to the United Nations)との会談を行いました。両者は、北朝鮮や中東情勢等について意見交換を行い、日本の安保理理事国任期中及び終了後も、多国間主義の強化に向けて日米間で緊密に協力・連携していくことを確認しました。
3 国連関係者との会談・懇談
(1)モハメッド国連副事務総長との会談
同日、藤井副大臣は、アミーナ・J・モハメッド国連副事務総長(Ms. Amina J. Mohammed, Deputy Secretary-General of the United Nations)との会談を行いました。両者は、グローバル・サウスを含む関係国と連携した国連改革や、そのための邦人職員増加を含む国連との連携強化等について意見交換を行いました。
(2)ディカルロ国連政務・平和構築担当事務次長との会談
同日、藤井副大臣は、ローズマリー・ディカルロ国連政務・平和構築担当事務次長(Ms. Rosemary DiCarlo, Under Secretary General for Political and Peacebuilding Affairs, the United Nations)との会談を行いました。両者は、ディカルロ事務次長の先般の訪日の成果を踏まえつつ国連の現状や北朝鮮問題等について意見交換を行い、連携を確認しました。
(3)国連邦人職員との懇談
同日、藤井副大臣は、中満泉事務次長・軍縮担当上級代表を始めとする国連邦人職員と懇談を行いました。
4 その他
このほか、同日、藤井副大臣は、米国有識者との間で、米国政治等に関する意見交換を行いました。