平和構築

令和7年9月25日
国連平和構築委員会でステートメントを行う岩屋外務大臣
国連平和構築委員会の会場の様子

 現地時間9月25日午前10時35分(日本時間同日午後11時35分)から、米国・ニューヨークを訪問中の岩屋毅外務大臣は、「コミュニティの強靱性と持続可能な平和を育むための社会的結束と包摂的なガバナンスの促進」に関する国連平和構築委員会(Peacebuilding Commission (PBC))閣僚級会合に出席しました。概要は以下のとおりです。

  1. 本会合は、PBC議長国であるドイツ連邦共和国のヨハン・ヴァーデフール外務大臣(H.E. Dr. Johann Wadephul, Minister for Foreign Affairs, Federal Republic of Germany)が議長を務め、紛争予防や平和構築の中核的要素としての社会的結束の促進に向けた戦略や経験について議論が行われました。我が国を含むPBCの組織委員会メンバー国やPBC議題国等、約70か国・機関から閣僚級を含む政府代表等が参加しました。
  2. 岩屋大臣は、ステートメントの中で、複雑化する紛争に対処し、また予防する上で、人道・開発・平和の3分野をまたいだ統合的なアプローチが重要である旨を強調するとともに、PBCがその助言・橋渡し・招集といった機能を効果的に果たすために、安全保障理事会・総会・経済社会理事会といった国連主要機関や、平和構築の現場との連携強化が必要であり、また、平和構築の資金調達の促進のためにもPBCを積極的に活用すべき旨強調しました。さらに、岩屋大臣は、我が国の平和構築への強いコミットメントを改めて表明しました。
  3. 会合では、多くの国の代表から、紛争予防や平和構築の取組におけるPBCの重要性が指摘されたほか、本年実施されている国連平和構築アーキテクチャー・レビューを通じて、引き続きPBCの役割・機能の強化を始め、平和構築の取組に貢献していく決意が表明されました。

(参考1)別添

 岩屋外務大臣ステートメント(英文(PDF)別ウィンドウで開く和文仮訳(PDF)別ウィンドウで開く

(参考2)平和構築委員会(PBC)の概要

 紛争の解決や予防、紛争後の復旧や国づくりに対する支援のあり方について議論する国連の安保理及び総会の補助機関。2005年の設立以来、我が国は一貫して組織委員会メンバー国を務める。


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