宇宙

平成29年6月16日

 6月7日から16日まで、国連ウィーン国際センターにおいて、国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS)本委員会第60会期が開催されたところ、主要点の概要は以下のとおり。

1 宇宙活動の長期的持続可能性

 これまで作業部会で議論されてきた、国家、国際機関や民間団体等が宇宙活動を長期的に持続可能な形で行うためのガイドラインにつき、特に以下3件のガイドライン(表題仮訳)について広範な議論を行った。

  • (1)更新された連絡先情報の提供及び宇宙物体と軌道上事象に関する情報の共有
  • (2)宇宙活動の長期的持続可能性に関する知見の共有及び、必要に応じた、情報交換のための新たな手順の開発
  • (3)宇宙空間を通過するレーザービーム源を使用する際の予防策の遵守

2 UNISPACE+50

 宇宙空間の探査と平和利用に関する第1回国連会議の開催から50周年となる2018年6月に開催が予定されている記念会合「UNISPACE+50」に関し、ハイレベル会合を開催すること、また右会合において、2018年の国連総会に提出する決議案を完成させるべく、2018年の科学技術小委員会から議論を始めていくことなどが合意された。

3 我が国の宇宙活動・国際協力の紹介

 一般発言において、我が国の主な宇宙活動として、(1)気象衛星や準天頂衛星等の打上げ、(2)日本人宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)における長期滞在ミッション、及び(3)第24回アジア・太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF-24)、第12回衛星航法システムに関する国際委員会や第2回国際宇宙探査フォーラム(ISEF2)の開催予定等について紹介を行った。
 その他、各議題において、宇宙活動による気候変動や水問題への我が国の姿勢、取組み等について、発言を行った。


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