宇宙
国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS)科学技術小委員会第54会期
平成30年2月10日
1月30日から2月10日まで、国連ウィーン国際センターにおいて、国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS)科学技術小委員会第54会期が開催されたところ、主要点の概要は以下のとおり。
1 向井千秋氏の議長就任
向井千秋氏(東京理科大学副学長、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)技術参与)が今会期の議長を務めた。
2 宇宙活動の長期的持続可能性
COPUOS科学技術小委員会では、宇宙活動を長期的に持続可能な形で行うことができるように、国家、国際機関や民間団体等が遵守すべきガイドラインについて、作業部会を設置して議論している。今会期でも宇宙物体登録の強化や、宇宙物体に関する情報共有等に関するガイドラインについて議論を実施した。引き続き、2018年まで作業部会で議論される予定。
3 UNISPACE+50
宇宙空間の探査と平和利用に関する第1回国連会議の開催から50周年となる2018年に開催が予定されている記念会合「UNISPACE+50」についての準備が進められた。一例として、同会合のテーマの一つである「宇宙探査・イノベーションのグローバル・パートナーシップ」について、アクションチームが設置され各国からの参加者による議論が行われた。
また、「宇宙物体と関連事象に関する情報交換強化」というテーマについては、新規議題や作業部会の設置等が提案されているところ、2017年6月のCOPUOS本委員会で今後の進め方について議論されることとなった。
4 衛星航法システム(GNSS)
COPUOS科学技術小委員会では、全球航法衛星システムに関しても議論されているところ、今回の小委員会では、衛星航法システムの電波周波数の保護、電波干渉検知及びその低減について、意識啓発を目的として情報交換を行うことが提案され、合意された。