G7
G7外相会合(セッション1:国際の平和と安全)
令和7年11月11日
現地時間11月11日午後8時52分(日本時間12日午前10時52分)から約130分間、カナダ・ナイアガラを訪問中の茂木敏充外務大臣は、G7外相会合の「国際の平和と安全」に関するセッション(ワーキング・ディナー形式)に参加したところ、概要は以下のとおりです(G7各国外相及びEU上級代表が参加)。
- 本セッションでは、中東、インド太平洋、ウクライナをはじめとする国際社会の平和と安全に大きな影響を与えている地域情勢及び地域での諸課題について、G7各国で率直な意見交換を行いました。その中で、G7各国は、一層厳しさを増す安全保障環境の中で、G7として緊密に意思疎通を行い、連携していくことの重要性を改めて確認しました。
- 中東情勢について、G7各国は、トランプ米大統領によるガザ紛争終結のための包括的計画への支持を改めて表明し、人道支援を含め、全ての当事者が同計画に建設的に関与していくことの重要性を確認しました。茂木大臣からは、我が国として、同計画の前進及びガザの早期復旧・復興を通じ、「二国家解決」の実現に向け積極的かつ現実的に取り組んでいきたいとの立場を表明し、暫定的な統治メカニズムへの人材派遣やパレスチナの国づくりに向けた支援などに取り組んでいく旨述べました。
- インド太平洋情勢について、G7各国は、法の支配に基づく自由で開かれたインド太平洋の重要性を確認し、東シナ海、南シナ海及び台湾海峡におけるものを含む、力又は威圧によるあらゆる一方的な現状変更の試みに強く反対することを改めて表明しました。また、茂木大臣は、窃取した暗号資産やIT労働者による外貨収入も資金源の一つとする北朝鮮の核・弾道ミサイル計画を強く非難し、北朝鮮の完全な非核化の重要性を強調しました。また、茂木大臣から、拉致問題の即時解決に向けたG7各国の理解と協力を改めて求めました。
- ウクライナ情勢については、明12日にウクライナ外相を加えて改めて議論する前提で、G7各国は即時停戦の重要性を確認し、公正かつ永続的な和平を実現すべく、G7として連携していくことの重要性を確認しました。
- その他、G7各国は、中南米情勢やアフリカ情勢を含む幅広い地域情勢について議論を行い、諸課題におけるG7による連携した対応の重要性を改めて確認しました。

