G7

令和7年9月23日

 現地時間9月23日(日本時間9月24日)、G7外相は、標記声明を発出しました。

 (声明仮訳)

 我々、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国及び米国のG7外相並びに欧州連合(EU)上級代表は、ニューヨークにおける国連総会ハイレベルウィークの際に一堂に会した。

 我々は、容認することのできない、国際安全保障を損なうおそれがあるロシアによる最近のエストニア、ポーランド及びルーマニアにおける領空侵犯について懸念を表明した。我々は、米国との連携を継続しウクライナに強固で信頼できる安全の保証を提供することで、持続的な平和及び強固で、独立し、主権を有する繁栄したウクライナを実現するために協力するとの我々の継続的なコミットメントを強調した。我々は、第三国支援者への措置をとることを含めてロシアに対して更なる経済的コストを課すことについて議論した。また、ウクライナを支援するための、ロシアの国家が有する資産の更なる活用に関してG7財務大臣間で行われている議論を歓迎する。

 我々は、国連ハイチ支援事務所を設置し、多国籍治安支援ミッションを、ハイチ当局とともにギャングを解体し、重要インフラを確保し、ハイチにおける治安を再確立することをマンデートとする新たな部隊に移行させるとの米国及びパナマの提案を歓迎した。

 我々は、大量の人道支援を通じてガザ地区の市民が被っている甚大な苦しみを緩和すること及び全ての人質の解放を確保することの緊急性を強調し、イスラエル及びハマス間の停戦を求める呼びかけを改めて表明した。我々は、2023年10月7日の残忍かつ不当なテロ攻撃を含め、ハマスを断固として非難した。我々は、ハマスがガザの将来においていかなる役割も担うことはできず、イスラエルに対する脅威となることがあってはならないことを改めて強調した。我々は、アラブ諸国と、ガザ再建に向けた道筋を示すため及びイスラエル・パレスチナ間の永続的な平和を構築するための、これら諸国による提案について協議する用意があることを再確認した。

 我々は、イランに対し、核不拡散条約に基づく義務を完全に履行し、国際原子力機関(IAEA)との全面的な協力を再開し、イランが核兵器を決して取得しないことを保証する強固で持続可能かつ包括的な核合意の実現に向け米国との直接交渉を行うよう求めた。我々は、「スナップバック」メカニズムを発動するためのE3による決定を称賛した。

 我々は、法の支配に基づく自由で開かれたインド太平洋の重要性を再確認した。我々は、東シナ海、南シナ海及び台湾海峡におけるものを含め、力又は威圧によるあらゆる一方的な現状変更の試みに対する強い反対を改めて表明した。我々は、北朝鮮の完全な非核化及び拉致問題の即時解決へのコミットメントを再確認した。

 国連が創設80周年を迎えるに当たり、我々は、国連改革の根本的な必要性を認識し、その目的を果たすにふさわしい組織とするための取組に参加する意思を表明した。

(参考)


G7へ戻る