日本の安全保障と国際社会の平和と安定

平成26年3月3日
 3月3日,外務省で開催された女性・平和・安全保障に関する行動計画についての第4回少人数グループ会合の概要は以下のとおりです。

1.出席者

少人数グループのメンバーが出席し,関心を有する方々20名弱がオブザーバーとして傍聴されました。

【参考】 少人数グループ・メンバー(敬称略)

<学識者>
秋林 こずえ(欠席) 立命館大学
川眞田 嘉壽子 立正大学
田中 雅子 文京学院大学
橋本 ヒロ子(欠席) CSW日本代表
福井 美穂 お茶の水女子大学
堀内 光子 (公財)アジア女性交流・研究フォーラム
三輪 敦子 (公財)世界人権問題研究センター
目黒 依子 ジェンダーアクションプラットフォーム
<市民連絡会>
(注:各ワーキンググループ・リーダー5名(リーダーが参加できない場合はサブリーダー)とコーディネーター1名が参加)
谷口 真由美
(WG1 ジェンダー暴力・性暴力・人身売買・リプロ リーダー)
大阪国際大学
石井 宏明
(WG2 国際協力 サブリーダー)
難民支援協会
渡辺 美奈
(WG3 東アジア リーダー)
アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」
山下 泰子
(WG4 エンパワーメント・参画 リーダー)
国際女性の地位協会
石井 由希子
(WG5 PKO・警察・自衛隊 サブリーダー)
日本紛争予防センター
本山 央子
(市民連絡会コーディネーター)
アジア女性資料センター
<外務省>
和田 幸浩 外務省総合外交政策局主任外交政策調整官
他3名
<関係府省庁等>
内閣府男女共同参画局
内閣府国際平和協力本部
内閣府防災担当
防衛省
JICA

2.議論の概要

  • (1)冒頭,外務省から,市民社会からの要望を受けて2月28日に沖縄で開催した意見交換会の概要を報告しました。
  • (2)続いて,市民社会から提出された「I.エンパワーメント・参画」に対するコメント(以下「2月27日付けコメント」という。)(PDF)PDFを基に,出席者間で検討が行われました。なお,外務省からは,行動計画案(第1稿)のうち,「I.エンパワーメント・参画」の関連部分を抜粋したもの(PDF)PDFを席上配布しました。
  • (3)市民社会から,2月27日付けコメントは取りあえずのものであるとの前提で,同コメントについて適宜紹介がありました。また,議論の中で,市民社会から主に次のような意見が出されました。
    • ア 具体的な施策を通じて達成すべき成果を明確にすべき。また,「意義と狙い」の記述が長すぎる。大目標を立て,意義と狙い(大目標の簡潔な説明),具体的な目標(目指すべき成果),そのための具体的な施策,指標という構成にすべき。
    • イ 努力目標ではなく,評価・計測が可能な目標と指標を明記すべき。指標については,国連のモニタリング指標も活用すべき。数値目標が難しいものについても,進捗状況を分析できるようにすべき。
    • ウ 柱書き「エンパワーメント・参画」の書き方は引き続き検討が必要。
    • エ 具体的な施策について,国際的なものと国内的なものが混在していることから,国内施策を切り分けて別立てとすべき。
    • オ ODA案件の計画策定・実施に当たっては,平和構築アセスメント(PNA)ではなく,ジェンダー・マーカー等国際的に使用されているものにした方がよい。
    • カ 国連安保理決議第2122号では,単なる女性の参画だけではなく,女性のリーダーシップの重要性が強調されている。このような最新の決議もしっかり受け止めた計画にすべき。
    • キ PKOに関しては、治安維持部隊としての部隊派遣による女性自衛官の数を増やすのではなく、平和構築部門を司る司令部要員としての女性(自衛隊、警察、文民職員)を増やし、その数は別途計上すべき。
  • (4)外務省から,ODAに関する指標については,基本的に,経済協力開発機構(OECD)の開発援助委員会(DAC)に毎年提出している統計に沿った形で作業することを想定している旨,また,具体的な施策については,目標は高く持ちつつも,実施可能なものから始めていきたい,今後,策定・実施段階に入り,実施状況をモニタリングし,3年後を目途とした計画の見直しを検討する中で,更なる施策について検討していくことにしたい旨述べました。
  • (5)また,外務省国際協力局,国際協力機構(JICA)から,ジェンダーに関係するODA案件の件数等の実績を調べる際の実務上の課題等について,防衛省から,PKO要員派遣に際する留意点等について,内閣府から,男女共同参画基本計画との関係や国内における防災の取組等について,それぞれ補足説明がありました。

3.今後の予定

  • (1)4月の第2週に,少人数グループの第5回会合を開催すべく調整することになりました。
  • (2)次回会合では,「1.エンパワーメント・参画」について,改めて検討することになりました。
  • (3)少人数グループ会合の開催,また,同会合の結果などの検討状況は,引き続き外務省ホームページなどを通じて幅広く共有させていただき,引き続き随時御意見を頂きながら,作業を進めていく予定です。


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