海洋安全保障

令和6年10月25日
参加者の集合写真
南極観測船宗谷の視察
  1. 10月21日から25日にかけて、アジア海賊対策地域協力協定(ReCAAP)情報共有センター(ISC)は、外務省及び海上保安庁との共催により、東京にて、締約国の海上法執行機関等職員を対象とした能力構築エグゼクティブ・プログラムの研修を実施しました。
  2. 第7回目となる今回の研修では、ReCAAP・ISCからのアジアの海域における事案の発生状況についての説明などが行われました。日本からは、海上保安庁、外務省、防衛省、国土交通省及び内閣官房が参加し、日本の海上安全保障の取組、海賊及び海上武装強盗対処のための日本の取組並びに沿岸国との海上法執行分野での協力について説明し、参加国との間で知見の共有を行いました。また、参加国は研究機関や海運事業者と意見交換を行いました。
  3. 日本は、アジアの海賊・海上武装強盗の問題に対処するための地域協力促進の法的枠組みであるReCAAPの策定を主導し、主要な拠出国として、ISCによる締約国の能力向上のための事業を支援しています。ISCや沿岸国の尽力も背景に、アジアの海賊等事案数はピーク時と比較して減少している一方で、シンガポール海峡等における窃盗事案等が懸念されています。日本として、アジアの海の安全に対するISCの貢献を評価するとともに、ReCAAPの枠組みを活用し、関係国と協力しつつ、アジアの海賊・海上武装強盗対策において引き続き主導的役割を果たしていきます。

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