女性
一般公開シンポジウム:女性・平和・安全保障25周年:世代を超えた取組に向けて

コンセプト
女性・平和・安全保障(WPS)は、平和構築や災害復興プロセスに女性が参画し、主導的役割を果たすことにより、持続可能な平和を達成しようとする取組です。2000年にWPSに関する国連安保理決議第1325号が初めて採択されて以来、WPSを推進するための取組があらゆるレベルで行われています。
しかし、和平交渉や平和構築プロセス等における女性の参画は依然として遅れ、世界で戦争が勃発・長期化する中、女性はより危険な状況に置かれ、紛争下の性的暴力も増加、女性の人権の状況は後退しています。
WPSフォーカルポイントネットワークは、WPSに関するコミットメントの促進を目的として2016年に立ち上げられ、93の国連加盟国及び10地域機構が参加しています。このネットワークの2025年共同議長を務める日本とノルウェーは、WPS25周年の最初の会合を東京で開催することにより、各国の代表者らが過去四半世紀のWPSに関する取組を踏まえた上で、先進的な知見や経験を共有し、今後更にWPSを推進するためのアクションにつなげていくことを目指しています。
さらに、この東京会合では、2024年9月に米国・ニューヨークで開催された国連未来サミットにおいて、各国が現在と未来の世代のために行動をとることを決意し、若者・未来世代・女性が活躍できる包摂的な社会を国際社会全体で築き、誰一人取り残さずSDGsを達成するという大きな目標を確認したことを想起しつつ、一般公開シンポジウムを開催します。このシンポジウムでは、東京会合に参加する各国の「フォーカルポイント」を中心に、WPSの専門家、平和構築の現場で活躍する海外の若者及び国際貢献に関心を有する日本の若者が登壇し、WPSの国際的な課題と方向性、将来を担う若い世代による平和構築への参画推進のための方策等について議論します。
このシンポジウムの開催を通じて、国際的なWPSの取組、課題、今後に期待されること等を若い世代や一般の聴衆と共有することにより、WPSアジェンダをきっかけに、次の世代がより積極的にジェンダー平等、ひいては国際社会の平和と安定に貢献することへと繋がることが期待されます。
開催日時・場所
日時:2025年2月5日(水曜日)15時30分~17時30分
場所:国連大学ウ・タント国際会議場
一般傍聴者募集
本シンポジウムは、対面参加の一般傍聴者を募集しております。
ご希望の方は、以下のフォームから参加申込みをお願いいたします。締切りは、1月29日(水曜日)を予定しております。
また、当日は必ず印刷した参加登録通知メール及び写真付き身分証明書を提示していただきますようお願いいたします。
プログラム
15時00分~15時30分 | 受付 |
15時30分 | 開会 |
冒頭挨拶 |
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共同講演:WPSの概要と国際的な潮流 |
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16時15分~16時50分 | パネルディスカッション:WPSと次世代 |
16時50分~17時20分 | 質疑応答 |
総括発言 | |
閉会挨拶 | |
17時30分 | 閉会 |
冒頭挨拶(登壇順、敬称略)
藤井 比早之 外務副大臣

東京大学法学部卒業後、自治省入省。2012年第46回衆議院議員総選挙において初当選。2016年国土交通大臣政務官、2020年内閣府副大臣、2021年デジタル副大臣兼内閣府副大臣等を経て2024年外務副大臣に任命。
シグネ・グロー・イーレン ノルウェー外務省WPS特使

1992年から2010年までノルウェーの外交官・研究者としてイスラエル・パレスチナ紛争対応に従事。これまでインド、南スーダン、サウジアラビアの大使館等で勤務。女性・ジェンダーの視点から、平和・安全保障を含む外交政策の立案に取り組む。
共同講演(登壇順、敬称略)
メレーン・バービア ジョージタウン大学WPS研究所長

初代の米国際女性問題担当大使として、女性の政治的、経済的及び社会的前進に関する外交政策と各種活動の調整に尽力。バイタルボイス・グローバルパートナーシップ会長兼共同CEO、クリントン政権での大統領補佐官及び大統領夫人首席補佐官を歴任。
パネルディスカッション(登壇順、敬称略)
白波瀬 佐和子 国際連合大学上級副学長/国際連合 事務次長補

東京大学大学院農学生命科学研究科の特任教授を兼任。1997年にオックスフォード大学で社会学の博士号を取得後、2006年に東京大学に助教授として着任、2010年に社会学部の教授に就任。2019年から2021年までは東京大学の理事・副学長を歴任。専門は社会階層論で、特に、ジェンダーと世代の観点から社会的不平等に関する研究に取り組む。
鈴木 りゆか 国際基督教大学教養学部 大学生

国際基督教大学でジェンダー・セクシュアリティ研究と政治学を専攻。第68回国連女性の地位委員会の日本政府代表団ユース代表。2023~24年に国連人口基金駐日事務所でインターン。「生理の貧困」解消、政治分野のジェンダー平等推進、障がいのある子どものケアに携わる。
片山 実咲 東京大学大学院 博士課程 大学院生

東京大学で修士号(教育学)を取得し、現在は博士課程(学際情報学)に在籍し、テクノロジを活用した戦災記憶の継承のあり方を研究。高校時代から原爆・核問題に関わり、外務省ユース非核特使を歴任。2024年、国連軍縮部ユース非核リーダー100名に選出。
調整中

調整中

閉会挨拶(敬称略)
カーシー・マディ UN Women(国連女性機関)事務局次長

国際開発、人道支援、ジェンダー平等、パートナーシップ、ガバナンス、資金調達、機関間調整、政府間プロセス、組織開発等の分野において30年以上の経験を持つ。国連でのキャリアの大半はUNICEFに勤務。国連就職前は母国フィンランドの外務省に勤務。
問い合わせ先
外務省 女性参画推進室 電話(代表):03-3580-3311